夜のエアコン切タイマー、命に関わる「落とし穴」があった 絶対確認すべきポイントは…
寝る前にエアコンのタイマー機能を設定するのが日課、という人もいることだろう。しかし健康の観点から見ると「思わぬ落とし穴」が存在し…。
寝苦しい夏の夜も、エアコンがあれば非常に快適。就寝時には「タイマー機能」を活用している人もいることだろう。
しかし、夜間のタイマー機能には「思わぬ落とし穴」が隠れている可能性もあるようで…。
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■夜寝るとき、切タイマーを使う?
今回は、全国の10〜60代の男女1,000名を対象として「夜間のエアコン事情」に関する調査を実施することに。
調査の結果、夏の夜にエアコンの切タイマーを「活用している」と回答したのは、全体の43.7%と判明したのだ。性年代別の回答を見ると、10〜20代のみ例外となるが、その他の年代ではいずれも女性の方が「睡眠中のタイマー設定」を重要視していることが窺える。
「電気代」の観点から見ると便利な機能である夜間のタイマー設定だが、果たして「健康面」から見るとどうなのだろうか…?
■夜間のタイマーにもデメリットが…
今回は、睡眠時のエアコンタイマー機能の是非をめぐり、大手空調メーカー「ダイキン工業株式会社」に、詳しい話を聞いてみる。果たして、切タイマーを活用することで、リスクやデメリットは生じるのだろうか。
こちらの疑問に対し、ダイキンからは「お住まいの環境やご自身の好みに応じたエアコンの使い方はそれぞれで、タイマー機能の活用もその一環だと思います。ただ、夜間においても熱中症リスクの軽減は大切です。熱中症の専門家は、本格的な猛暑が到来する8月以降は日中の暑さだけでなく熱帯夜にも注意が必要なことから、睡眠時にはエアコンを切らずにつけっぱなしで使うことを推奨しています」との回答が。
なお、室内の温度が約28℃、湿度が50〜60%になるよう心がけるのが重要だそうで、ダイキン担当者は「湿度を下げることで体感温度が下がって入眠直後の汗が乾きやすくなり、快眠に繋がりやすくなります」とも説明している。
■気になる「電気代」は…
とはいえ、ひと晩中エアコンを「つけっぱなし」にしておくと、電気代が非常に気になる…という人も少なくないはず。
そのような場合はタイマーを活用するのもひとつの方法であり、ダイキン担当者からも「切タイマーを3時間に設定すると深い睡眠が確保されやすく、睡眠前半の深いノンレム睡眠が安定的にとれると言われています」「夏場の睡眠時、熱中症のリスク軽減にも繋がるよう、エアコンを上手に活用して頂ければと思います」とのアドバイスが得られたのだ。
夜間の熱中症は、日中帯とはまた異なる恐ろしさがある。例えば熱中症の初期症状に気づくのが遅れたり、睡眠中は水分補給ができないことから、場合によっては命に関わるケースも。就寝時にタイマー機能を活用する場合は最低でも「3時間」を目安とし、天気予報等で熱帯夜が予想されている晩は「つけっぱなし」としておくのが、夜間のエアコンの賢い活用法かもしれない。
これまで「とりあえず」の感覚で切タイマーを使用していた人は、ぜひ参考にしてみよう。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)