『カールじいさんの空飛ぶ家』は監督の“ある願望”から誕生 仕事に行き詰まり…
今週4日の金曜ロードショーで『カールじいさんの空飛ぶ家』が放送。仕事のプレッシャーに悩んでいた監督の頭をよぎったのは…。現代人が抱える悩みにも共通しそうだ。
今月4日放送の『金曜ロードショー』では、2009年公開の『カールじいさんの空飛ぶ家』がオンエア。SNSでも改めて注目を集めている。
■新作の短編映画が公開
4日にはディズニー・ピクサー最新作『マイ・エレメント』が劇場公開予定。合わせて短編映画『カールじいさんのデート』も同時上映される。この短編は、『カールじいさんの空飛ぶ家』のその後を描いている。
『カールじいさんの空飛ぶ家』は、愛する妻に先立たれたカールじいさんが、亡き妻との約束を果たすべく、思い出の詰まった家に風船を結び付け、南米にある滝を目指すというストーリーだ。
■仕事のプレッシャーに悩み…
じつはこの「家ごと飛び立つ」というアイデアは、同作の共同監督を務めたピート・ドクター氏によるもの。
ピート氏が、仕事のプレッシャーに悩んで「飛んで消えたい」と思ったことから、“空を飛ぶ城”の構想が。そこへ、偶然描いていた「風船を持つ老人」のイメージと合わさって、「老人が家を飛ばす」という物語になったという。
監督は、「妻に先立たれた老人の物語」が認められるか不安があったものの、当時ピクサーとディズニーのCCOを兼任していたジョン・ラセター氏にアイデアを聞かせたところ、あらすじだけで号泣したことから製作が決まったというエピソードも。
■“隠れキャラ”も登場
ディズニー&ピクサーの作品といえば、“隠れキャラ”の登場などもファンの楽しみとなっている。『カールじいさんの空飛ぶ家』でも、『ニックナック』(1989年)のキャラクターであるサニー・マイアミや、『トイ・ストーリー3』(2010年)のロッツォ・ハグベアがカメオ出演。
また、『ウォーリー』や『トイ・ストーリー』に登場する企業のロゴがさりげなく描かれ、ピクサー作品ではおなじみの「ピザプラネット」の配達トラックも登場している。
さらに、『マイ・エレメント』のピーター・ソーン監督は、カールじいさんと一緒に冒険する少年・ラッセルのモデルとして知られている。こういった“トリビア”を探しながら見ると、また一味違った楽しみ方ができそうだ。
■「マジで泣ける」の声も
「第82回アカデミー賞」の長編アニメ映画賞も受賞した人気作のテレビ放送とあって、SNSでは早くも楽しみにする声があがっている。
作品ファンは「カールじいさんの空飛ぶ家大好きや!」「この映画好きー 録画しよーっと」「これは見なきゃ…」とワクワク。
また、「カールじいさんの空飛ぶ家はマジで泣ける」「カールじいさん見ると冒頭10分で涙腺終わる」「開始何分かで泣くので見てない人は見てください。マジで」といった声も見受けられた。
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(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)