関口宏・小川彩佳出演『つなぐ、つながるSP』 戦争に翻弄される子どもたちに着目
12日午後3時30分放送の『つなぐ、つながるSP戦争と子どもたち 2023⇒1945』。関口宏・小川彩佳が戦争に翻弄される、か弱き“子どもたち”の姿を描き出す。
12日午後3時30分より特別番組『つなぐ、つながるSP戦争と子どもたち 2023⇒1945』(TBS系)が放送される。アンカーを『サンデーモーニング』の関口宏が、MCを『news23』の小川彩佳が務めることがわかった。
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■“戦争被害”に着目
TBSは、8月9日から15日まで行う「NO WAR プロジェクト つなぐ、つながる」の一環として、特別番組を放送。
ロシアのウクライナ侵攻開始から1年以上、いまだ終わりの見えない戦闘が続く。世界では、こうした“戦争”で今も多くの子どもたちが傷つき、命を落としている。たとえ生き延びることができたとしても、待っているのは過酷な運命だ。
今回の放送では、そんな子どもの“戦争被害”に着目し、2023年の“現代の戦場”と、1945年の“あの戦争”を行き来しながら、戦争の実態を改めて考えてゆく。
■「未来の戦闘員養成所」の実態
「2023年」ブロックでは、ロシアによるウクライナ侵攻で連れ去られた2万人とも言われる子どもたちのその後を、侵攻当初からウクライナの取材を続けてきたTBS/JNNの特派員が取材。
また、パレスチナ自治区・ガザでイスラム過激派の訓練に参加する13歳の少年に密着する。少年は父親をイスラエルの空爆で殺害され、憎しみを募らせる中で本物の銃を手に取っていた。「未来の戦闘員養成所」の実態に迫る。
■「戦争に利用される」現実
「1945年」ブロックでは、太平洋戦争末期、激戦の沖縄に存在した“知られざる少年ゲリラ部隊”の元隊員や、14歳で海軍に志願し特攻兵器「桜花」に乗るはずだった元少年兵を取材。少年の純粋さが「戦争に利用される」現実とは。
3歳のときに広島で被爆、両親を失い叔父夫婦に育てられた男性は、81歳となったいまも当時の恐怖を思い出す。戦争が残す、癒えることのない心の傷。1945年当時の“子どもたち”が78年の時を超え、証言する。
■「子どもの目から見た戦争とは」
放送に先駆け、関口と小川からコメントが届いている。
関口:戦争というのは兵士だけでなく、一般市民、とりわけ「子どもたち」にも大きな被害をもたらす。今年の終戦特番は、そのことを考えてゆきます。
いまウクライナで続く戦争が、子どもたちをいかに傷つけ、その心に何をもたらすのか。また78年前の太平洋戦争で、軍隊に動員された少年たちがたどった運命とは…。
過去の戦争を風化させず、現在の戦争を考えてゆく。そんな番組にできたらと思っています。
小川:私自身、母となったことで、子どもたちを否応なしに巻き込む戦争の異常性と暴力性を改めて感じています。
子どもの目から見た戦争とはどんなものか。それはどんな傷をのこすのか。みなさんと考えるひとときとなればと思います。
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(文/Sirabee 編集部・ほさかちよこ)