櫻井翔、東山紀之ら賛否分かれる芸能人キャスター 男性は4割が「不要」「出すべきでない」
櫻井翔や東山紀之など報道番組のキャスターを務めるタレントも。世間はどのように評価しているのだろうか。
■ジャニー氏の問題では批判も
以前から、情報番組やワイドショーの司会やコメンテーターをタレントや芸人が務めることは多く、生放送での臨機応変な番組運営やコメントには定評がある。
ところが、『news zero』(日本テレビ系)の櫻井翔や『サンデーLIVE』の東山紀之などは、いわゆる情報番組MCではなく、ニュースキャスターとして番組の顔に。
ともに、ジャニー喜多川氏による性加害問題では、キャスターとしてのコメントを期待されつつも対応が遅れ、厳しい批判を集めた。一方で、生活者目線での発言も期待される芸能人キャスター。世間はどのように受け止めているのだろうか。
■8割以上が否定的
Sirabee編集部が、6月30日〜7月2日にかけて、全国10〜60代男女1,000名を対象に「芸能人キャスター」について調査したところ、「アナウンサーより魅力的」との回答が14.1%。
「キャスターではなくコメンテーターにとどめるべき」という声が最も多く、48.8%。「知識が浅く不要」と否定的な人が19.8%。「報道番組に芸能人が出演すべきでない」という厳しい意見が17.3%だった。
9割近くが芸能人キャスターには否定的で、なかでも4割近くはかなり辛辣に評価していることがわかる。
■男性の評価が厳しい
ただ、芸能人キャスターへの印象には男女差もあるようだ。「アナウンサーより魅力的」という評価は、男性より女性にやや多い。
他方、「不要」「出すべきでない」という厳しい声は男性のほうが目立って多く、合計すると4割台半ばに。
芸能人キャスターは女性視聴者を獲得するには一定の効果があるかもしれないが、今後も起用が拡大するようであれば、男性のニュース番組離れにつながるリスクもありそうだ。
■執筆者紹介
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
・合わせて読みたい→ホラン千秋、女性芸能人の“空前の噛みつきブーム”回顧 「ただただ正論で」
(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)