老母の介護にプレッシャー感じる女性 「全て任されストレス」と苦悩を激白
きょうだいはいるが、既婚で子持ち。身軽な自分にだけ介護を押し付ける父親に対し、娘はどう振る舞うべきなのか。
独身で子供がいないせいで、老いた母親の介護を任されてしまった女性。「期待ばかりする父親に困っている」という悩み相談が話題を集めた。
■高齢の母親が病気に
海外で暮らすある女性は、現在48歳。両親は高齢で、うち母親(82)はパーキンソン病を患い介護が必要になった。父親(81)は女性にプレッシャーをかけ、「仕事はもう辞めなさい」「代わりに母さんの世話をしに実家に通え」と命じ従わせた。
女性には男きょうだいが1人いるが、そちらは妻子がいるため父親も頼らない。その一方で女性はただひとり負担を強いられ、週に何日も地元に戻り母親の世話を続けてきた。
■「アパートを売れ」と言われ…
そんな生活を始めしばらく経った頃、父親は女性に対し「アパートは売却して地元に戻ってこい」と強く命じるようになった。
しかし実家がある土地は物価が高く、生活はさらに苦しくなる。仕事を見つけたくても、母親の介護に時間をとられるため就職は無理だろう。
要求ばかりされて困っていると父親に伝えたが、父親は「仕事を辞めるよう強いた覚えはない」「そもそも地元を離れたお前が悪い」と言い訳するだけだった。
■ストレスに苦しむように
男きょうだいは地元への引っ越しも求められないし、介護するよう期待されることもない。
娘で独身であるせいで介護要員になってしまった女性がイギリスのメディア『The Sun』の悩み相談コーナーに投稿し、「今の私はストレス過剰です」「それにとても困惑していて、罪悪感にも苦しんでいるのです」と書き込んだ。
■「専門家に頼って」と助言
相談を受け付けた回答者は、頑張ってきた女性を「とても立派」と称賛。しかし母親の介護全てをこなす責任はないと断言し、外部の専門的サポートに頼る方法があると説明した。
また頑固な父親ともしっかり協議し、介護士に来てもらう方向で話を進めるほうが良い。そうすれば母親を含む家族全員が楽になれることを理解してもらうようアドバイスしている。
「親の介護は嫁や娘の仕事」と期待され苦労する女性は少なくないが、その一方で介護サービスや施設を上手に選び利用する人も増えている。共倒れにならないよう、大変な場合はプロの助けを得るのが一番良いのではないか。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)