バイデン米大統領の「ファーストドッグ」に問題発覚 4ヶ月で10人の職員に噛みつく
ホワイトハウスは人間だけでなく、犬にとってもストレスが溜まる環境なのだろう。警察犬としてもおなじみの賢いジャーマン・シェパードも、例外ではないようだ。
表情や感受性が豊かだと言われている犬がいる生活は、周囲の人々を癒やし笑顔にしてくれる。しかし、中にはしつけをしても手に負えない凶暴な個体もいるようだ。
このたび、アメリカのジョー・バイデン大統領の飼っている犬が、職員たちに何度も噛みついていることが明らかになった。『NEW YORK POST』や『TMZ』が報じている。
■愛犬家の一面も
愛犬家として知られているバイデン大統領。2021年6月には、13年間連れ添ったジャーマン・シェパードの「チャンプ」が天国へ旅立ったことを、妻でファーストレディーのジル・バイデン夫人とともに発表していた。
また2018年には、動物保護施設から同種の「メイジャー」を引き取り、「保護犬から一躍『ファーストドッグ』に」と報道された。
■3匹のジャーマン・シェパード
ところが、そのメイジャーが大統領警護隊「シークレットサービス」の職員たちに噛みつき、ケガを負わせるケースがたびたび発生していた。
職務に支障をきたすことは問題であり、メイジャーは2021年、ホワイトハウスからバイデン大統領の友人の自宅に移されていたという。
そして同年12月、バイデン大統領は再びジャーマン・シェパードの子犬「コマンダー」をホワイトハウスに迎え入れたことをツイッター(現・X)で公表した。
■凶暴性がたびたび問題に
しかし、このたび明かされた内容によると、2歳になったコマンダーは2022年10月から23年1月のわずか4ヶ月間に、少なくとも10回職員たちに噛みついたという。
なかには腕や太ももに大ケガを負い、病院で治療が必要となった職員たちもいたそうで、コマンダーに対する警戒感や懸念が広がった。ただし、コマンダーをバイデン夫妻から引き離す予定はなく、現在は訓練士によるしつけが行われているそうだ。
■敷地内にドッグランを設置
ジル夫人のコミュニケーション・ディレクターであるエリザベス・アレクサンダーさんは、この件について「ホワイトハウスは複雑で特殊な世界。ペットにもストレスフルな環境なのでしょう」と言及した。
続けて「訓練の他にも、コマンダーがのびのびと走って運動できるエリアを、ホワイトハウスの敷地内に設置しました」とメディアに明かし、ストレス発散ができる場となるよう考慮している模様だ。
・合わせて読みたい→米国が日本をはじめ同盟国に“対中制裁”を要請か 日中経済は崩壊へ
(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)