中畑清氏、球宴の演出を巡り落合博満氏と議論 「長嶋茂雄さんから…」
オールスターで乱闘未遂を演出した杉本裕太郎に中畑清氏が「あっぱれ」。落合博満氏と「演出」をめぐり議論に。
■オールスターで乱闘未遂演出
番組冒頭、20日に行われたプロ野球オールスターゲーム第2戦を取り上げる。そのなかでオリックス・バファローズの杉本裕太郎選手が打席に入った際、投手の広島東洋カープ・九里亜蓮投手が背中を通過するボールを投げる。
すると杉本選手はマウンドの九里投手に向かって走っていく。殴り合いが始まるかと思いきや、2人は抱擁。両者は青山学院大学・亜細亜大学の同学年で親交があったため、話し合ってパフォーマンスをしたのだという。
■中畑氏が「あっぱれ」
VTR後、関口宏から「お芝居がありました」と声をかけられた中畑氏は「いやあ、良いですね。僕は杉本の演技力。あれにあっぱれをあげたいね。あそこまでなかなか作れない」と称賛する。
さらに「あれだけ本物の雰囲気を作るのはね、珍しいんですよ。そっちのほうが難しい」「お客さんがどれだけ喜ぶかということを考えている」と杉本裕太郎選手と九里亜蓮投手の演出を褒め称えた。
■落合氏は「時代の流れ」と分析
演出に不満を持ったのか、関口は「ああいうのは必要なんですか?」と質問。落合氏が「時代が変わったんでしょう」と苦笑いを浮かべながらコメントする。
すると中畑氏は「いや、私のときからやってました。私のときから変わりません」と反論。
そして同じ試合で北海道日本ハムファイターズの万波中正選手に球種を予告して投球した横浜DeNAベイスターズのトレバー・バウアー投手に触れ「バウアーの気持ちもわかりますね。1回しか出られないぐらいの覚悟をしたオールスターで、いろんなインパクトを与えていこうと。自分の存在感をアピールしたかったんじゃないかな」と話した。
■演出をめぐり議論に
落合氏は「(自分の現役時代は)真剣でしたね」とポツリ。同年齢の中畑氏が「俺だって真剣です、なんで?」と反論すると、「あそこまでやる必要はない」と落合氏。
中畑氏は「私はつねに、長嶋さんから言われていた、『お客様は神様です』と。そういう意識で」とコメントする。
すると落合氏が「いかにお客さんに素晴らしいプレーを見せるかが選手がやるべきことだと思ったんで。あそこまでやる必要はなかったんじゃないかと思います」バッサリ切る。これには肯定派だった中畑氏も「おっしゃるとおりです」と同調していた。
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(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治)