15歳で妊娠した少女が母親と警察署へ 性加害者のおじは「酔っていた」と言い訳
おじに脅され、性暴力被害を打ち明けることができずにいた少女。検査したときには、すでに妊娠8ヶ月になっていた。
14歳の頃からおじによる性的暴行を受けていた少女が、妊娠という事態に…。親族に問い詰められたおじの主張も含め、『Thaiger』などタイのメディアが伝えている。
■母と警察署に行った少女
つい先日のこと、タイで暮らす少女(15)が母親(37)と一緒に警察署に行き、同居していた実のおじ(28)から性的暴行の被害を受けて妊娠したことを明かした。
少女によると、おじに性的行為を強要されるようになったのは2022年。当時14歳だった少女は計5~6回もおじに襲われ、望まない妊娠に至り苦しんでいたというのだ。
■脅され秘密に…
少女は何度も被害を打ち明けたいと思ったが、「絶対に誰にも言うな」と強く言われて怖くなり、すべてを胸に秘めておこうと決めた。しかしどんどんお腹が大きくなったため、母親に妊娠を疑われるようになったという。
「この子の腹には赤ちゃんがいる」と確信した母親が問い詰めたところ、少女は「実はおじさんに襲われた」とようやく真実を告白した。
母親が慌てて検査を受けさせたが、すでに妊娠8ヶ月に。長い間ひとりで悩み続けていた少女は、「何度も自殺を考えた」と苦しい気持ちを打ち明けた。
■「酔っていた」という主張
この件について知り激怒した親族がおじに電話をかけて問い詰めたが、おじはとぼけて「酒に酔っていたんだよ」「何があったか分からないんだ」などと主張した。
しかし警察は少女の話を信じ、速やかに捜査を開始。少女の主張を裏付ける証拠を集め、逮捕状を請求する方針を固めた。
■親族による性的被害
親戚や家族といった近い関係者から性的被害を受ける人は、実際に少なくはない。「秘密を明かしたら家族が壊れてしまう」といった不安から被害を明かせず、さらに深刻な事態に発展するケースもある。
日本で困っている人は、性犯罪・性暴力に関する相談窓口(ワンストップ支援センター:全国共通ダイヤル #8891)に連絡し、まず打ち明けることから始めていただきたい。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)