苦しむチームにキラリ 横浜DeNAベイスターズ週間MVP・牧秀悟が見せた気迫と意地

苦戦していた横浜DeNAベイスターズ。チームを支えた牧秀悟の活躍ぶりを考察する。

2023/07/18 15:30

牧秀悟

オールスター前最後の6試合を1勝5敗と大きく躓いてしまった横浜DeNAベイスターズ。敵地の首位阪神戦では1勝2敗、本拠地に戻っての広島戦ではまかさの3タテを喰らい3位転落となるなど、なかなか光明が見出だせない状況が続いてしまった。


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■4番・牧秀悟の活躍

戦況としては投手陣はある一定の踏ん張りを見せたが、攻撃面が噛み合わないケースが散見された。その中でも23打数7安打、打率.304、2ホームラン、4打点と気を吐いたのが不動の4番・牧秀悟だった。

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■同点止まりの状況を作れたことが勝因の一つに

11日にはチームが苦手としている青柳晃洋から2安打を含む猛打賞をマーク。

翌日もホームランを含むマルチヒットと好調を維持すると、この週唯一の勝ち星を挙げた13日には8回「投手陣がピンチを抑えて良い流れを作ってくれたので、追加点を取ることができよかったです。しっかり自分のスイングで捉えることができました」と自画自賛した4点差にリードを拡げる16号ソロホームランを打ち込んだ。

その裏に投入した伊勢大夢が1死満塁のピンチを迎えたが、グランドスラムを浴びても同点止まりの状況を作れたことが、結果的には勝因の一つとなったといっても過言ではないだろう。


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■“繋ぐ野球”を体現

広島戦では11打数1安打と沈黙したが、フォアボールは2つ選ぶ姿勢は、三浦監督の提唱している繋ぐ野球を体現した。

16日には1点ビハインドで迎えた最終回、2アウトと追い込まれたながらランナーを2人置いた場面で登場し、あわやサヨナラホームランと思われる特大のファールを放ちながらも表情一つ変えずピッチャーに対峙。

集中力の高さをキープしながらも最後は矢崎拓也のフォームボールにバットは空を切ったが、膝を折りながらフルスイングし、打席で悔しがる姿は4番としての矜持を感じさせた。

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■交流戦での牧秀悟の存在