大阪で遭遇した標識、何かがおかしい… 「驚きの4文字」を二度見するドライバー続出
大阪で発見した標識。ある界隈の人々が思わず反応してしまう「森の名前」に、注目が集まっているのだ。
夏といえばキャンプが楽しいシーズン。この夏、山や海、森へキャンプに出かけるという人も多いはず。
なお以前ツイッター上では、一定の界隈の人々に「ぶっ刺さる名前」をした奇妙な森が、注目を集めていたのをご存知だろうか…。
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■「案内標識」を見て驚き…！
今回まず注目したいのは、エフェクター等の音響機器を展開するブランド「Peace Hill FX」ツイッターアカウントが投稿した1件のツイート。
「最近近所に、刺さる人には刺さりそうな森がグランドオープンしたんですよ」と意味深な1文が綴られた投稿には、白と青を貴重とした「道路案内標識」の写真が添えられている。
果たしてどんな森なのだろうか…と目をやると、標識には「オルタナの森・Minoh」なる、一風変わった名前が記されていたのだった。
■そもそも「オルタナ」って何だ？
「オルタナ」という響きに馴染みがない人もいるかと思うが、音楽を愛好する人々にとってオルタナといえば「オルタナティブ・ロック」に他ならない。
「（既存のものに）取って代わる新しいもの」という意味を持つ同ジャンルは、90年代初頭のアメリカで人気が爆発。名前の通り既存のロックを「過去のもの」へと追いやり、ロックの歴史を塗り替えてしまったのだ。
現代でも「オルタナティブな音」を鳴らすバンドは決して少なくないが、個人的には「オルタナ」の4文字を見ると、アメリカが世界に誇るダイナソーJr.やソニック・ユース、ピクシーズといったバンドを即座に連想してしまう。
そんな「オルタナ」を名前に冠した森は多くのロックリスナーの注目を集めており、前出のツイートは投稿から数日で1,700件もの「いいね」を獲得。
他のツイッターユーザーからは「ここでフェスやるしかないやん」「名前がカッコよすぎる」「巡礼しなきゃ…」「妖精（ピクシーズ）がいると思う」などなど、称賛の声が多数寄せられていた。
なお「Pictured Resort」という名義でプロミュージシャンとしても活動するツイート投稿主は職業柄もあってか、こちらの標識に遭遇した際、思わず二度見してしまったとか。
そこで今回はロックリスナーの本能を刺激する森の詳細をめぐり、「オルタナの森・Minoh（青少年教学の森野外活動センター）」運営者に、詳しい話を聞いてみることに…。
■それにしても担当者、ノリノリである
今回話題となった「オルタナの森・Minoh」が位置するのは、大阪府箕面市。
40年の歴史を持つ施設「教学の森」を引き継ぎ、市街地からのアクセスの良さ、そして山裾の豊かな自然と眺望を活かした魅力あふれる空間として、2022年夏にリニューアルオープンを果たしたのだ。同施設はインドアキャンプ、ロッジなどの宿泊施設のほか、カフェ、レストラン、 眺めの良いルーフトップカフェなどを完備している。
…と、ここで気になるのが「教学の森」という堅い名称から一転、「オルタナの森」というロック精神あふれる名称に変わった経緯。
こちらの疑問に対し、施設担当者からは「『森』は野外活動の場であることを表すとともに、長年市民に親しまれた『教学の森』の伝統を尊重し、引き継ぐというところからの意味もあります」「子供から高齢者まで幅広い世代にご利用頂く中で、この施設が大切にしていきたい『教え合い学び合う』ことの価値をさらに広げ、発展させていきたいという願いをこめて『オルタナの森・Minoh』と名付けました」との回答が寄せられている。
また、担当者は「オルタナ」が音楽ジャンルを指すことを認識していた模様。
今回話題となったツイートを受けて「宿泊施設やカフェ、レストランがメインの『オルタナの森・Minoh』と、音楽ジャンルのオルタナティブ（ロック）、それぞれのステージは異なりますが、音楽にはフェスなど、屋外と相性の良い場面も多くあると思います」「当施設でフェスの開催経験はありませんが、いつかオルタナの森でオルタナティブ（ロック）のサウンドが響き渡る日が来ることを願っております。今はヘッドフォンの中で流れる音楽となるかもしれませんが、オルタナを聞きながらぜひ、オルタナの森・Minoh へお越しください」と、なんとも粋なメッセージを寄せてくれたのだ。
近い将来、オルタナの森・Minohが世界中のオルタナバンドにとっての「聖地」となる日が来るかもしれない？
【施設詳細】
「オルタナの森・Minoh 箕面市立青少年教学の森野外活動センター」
大阪府箕面市新稲2-257-3
