「私とバージンロードを歩かないで」 娘に拒絶された父親が世間に悩み相談
大切に育ててきた娘から「バージンロードを一緒に歩かない」と告げられ、ショックの父親。掲示板で「ひどく傷ついた」と嘆いたが…。
親にとって、大切に育ててきた愛するわが子の結婚式は、さみしくも幸せいっぱいのひと時だろう。しかしそんな結婚式だからこそ、意見の食い違いから揉め事に発展してしまうケースも珍しくない。
イギリスの『Mirror』がある親子の話題を報じ、大きな関心を集めている。
■自立心が強い次女
海外の人気掲示板『Reddit』に、48歳の男性が「19歳の次女が結婚式を挙げるのですが、ショックなことを言われてしまいました」と書き込んだ。
娘は幼い頃から自立心が強く、サバサバした性格。男性も「将来苦労しないよう、何でも自分で考え行動できるように育ててきた。好ましいことだと思っていた」と明かしている。
ところが交際していた男性と婚約し、めでたく結婚式を挙げることになった娘から「バージンロードをパパと一緒に歩くの、嫌なんだけど」と言われてしまったそうだ。
■娘の気持ちを尊重
男性が理由を尋ねると、娘からは「だって私はパパとママの『所有物』じゃないのよ。だから一緒に歩いて、私を彼に『あげる』なんて演出、おかしいわ」と返ってきた。
しかしながら男性は、これまで娘を「物」のように扱ってきたことは一度もなく、素晴らしい生活になるよう、父親としてベストを尽くしてきたつもりだという。
娘のそんな言葉に傷つき、一家は話し合いをすることに。だが娘の考えは変わらず、親は挙式費用を一切支払わずに、招待客だと割り切ることで合意に至った。
■「極端すぎないか」と悩み相談
ただし男性は、「娘の態度を見ていると、これまで注いできた愛情、お金、払ってきた犠牲など、すべてを無視された気分です」と嘆いている。
さらに「すでに家を出て自立しているとはいえ、周囲の人を傷つけたり無視したり、自己中心的な振る舞いをしていいわけではない」とも感じるという。
唯一の救いは、結婚式以降も親子関係が良好であること。男性は「娘は極端すぎませんか? 皆さんはどう思いますか?」と世間の人々に意見を求めた。
■「伝統を拒否したいだけ」
その後、掲示板には「娘さんは、お父さんではなく家父長制の伝統を拒否したいだけ」「意味のない伝統より、娘さんの幸せや良好な関係を尊重して」とのコメントが並んだ。
また「自立心の強い若者は、挙式費用を自分で蓄えて支払うんだね。すごい」との意見には2万5,000件以上の「いいね!」が付いた。
そしてその後、男性から大きな報告があった。長女の結婚式に払ってあげた同じ額を「使い方は任せるよ」と次女にもプレゼントし、心のなかで大きく一件落着したという。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)