別れ話に激高した16歳少年が15歳少女を殺害 「君は僕を愛している」と聞き入れず
交際約6ヶ月、15歳の少女はどんどん暴力的になっていく16歳の少年に「別れたい」と告げ、命を奪われてしまった。
高校生は身体的には成熟してくるが、精神面ではかなり幼い部分が残る。異性と交際するようになると無我夢中になり、周りがまったく見えなくなったり、独占欲を募らせたりする子もいるのだ。
そんななかアメリカのコロラド州では、高校生カップルの間で殺人事件が起きてしまった。『NBC News』『KDVR-TV』などが伝えている。
■銃を手に少女の自宅へ
6月16日午後3時半すぎ、コロラド州デンバーのグリーリーという町で、男子高校生が女子高校生を銃で殺害し、警察に逮捕された。
死亡したのは、リリー・シルバ=ロペスさん(15)。その後、交際していたジョバンニ・シリオ=カードナ(16)が第一級殺人ほかの容疑で起訴された。犯行現場は少女の自宅の廊下だった。
■別れたがる少女に激怒
ふたりは交際約6ヶ月で、4週間ほど前からリリーさんは「別れたい」と言うようになった。ジョバンニ容疑者は「そんなわけはない。君は僕を愛しているんだ」と説得したが、リリーさんはそれを聞き入れず、容疑者は感情を爆発させた。
銃声が数発鳴り響き、近くの部屋にいた少女の弟(13)が駆けつけると、ジョバンニ容疑者は血だらけのリリーさんを抱えようとしていた。
■隣家に逃げ込んだ弟
弟はジョバンニ容疑者に「寝室に運ぶのを手伝え」と命じられたうえ、「どこにも電話してはならない。携帯電話をよこせ」とすごまれた。
リリーさんは瀕死の状態ながら弟に「危ないから逃げて」と哀願し、弟が隣家に逃げ込んで事情を説明したことで、隣人が911番通報。その時点で、容疑者も現場から逃走していた。
■普段から暴力的だった
リリーさんの母親は警察に、「娘が初めて彼に別れたいと告げたところ、拳銃を口に突っ込まれて『愛していると言え』とすごまれたそうです」と明かした。また顔を殴ったり、腕を傷つけたりしたこともわかっている。
この事件はウェルド郡の地方裁判所で扱われるが、検事当局は「ジョバンニ被告は成人と同等の扱いで裁判を受けることになるだろう」と話している。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)