強盗に押し入られた老夫婦を牧師が救出 「キリストの言葉に従った」
悲鳴を聞き、「助けに行かねば」と考え即行動に移した牧師。そのおかげで最悪の事態を免れた隣人が、牧師に対する感謝の気持ちを明かした。
突然聞こえた叫び声に驚き、危険を承知の上で隣家に駆けつけた牧師。強盗に立ち向かい老夫婦を救っていたことを、『New York Post』などアメリカのメディアが伝えている。
■隣家から響いた悲鳴
15日のこと、アメリカ・テキサス州ヒューストンで暮らす牧師のヒース・ヘインズさんの隣人宅前に、不審な男が出没。ドアをノックした直後に、内部に押し入るという事件が発生した。
男は家にいたアール・コーンさんを床に押し倒し、ポケットの中を探り財布など金目の物を物色。妻のシャロンさんが「助けて」と叫ぶ声を聞いたヘインズさんは、すぐに家を飛び出して駆けつけた。
■果敢に強盗を追った牧師
ヘインズさんがドアをバンバンと叩いたところ、夫妻から奪った鍵と財布を持った男が家から飛び出してきた。
そのまま逃げようとする男を、ヘインズさんは果敢にも追跡。男につかみかかって「お前、何をしているんだ!」「(鍵と財布を)その場に置きなさい」と大声で怒鳴ったが、慌てた男が木の枝を持ち殴りかかってきたため、手を緩めたという。
■車で逃走するも逮捕
ヘインズさんから逃れた男は夫妻の車に乗り込み、フェンスやよその車に傷をつけながら逃走。通報を受けて駆けつけた警察にも追われ、パトカーにも傷をつけるなどしてようやく停車し、逮捕された。
地元メディアの取材に応じたシャロンさんは、正義感あふれるヘインズさんを絶賛。「もし私どもの家に来てくださらなかったら、私たち夫婦は死んでいたかもしれません」と話した。
■牧師の篤い信仰心
現在、自宅をリフォーム中のヘインズさんは、「工事が終わるまで」という条件で妻の実家に滞在しているとのこと。そのため、コーン夫妻を含む近隣住民と長い付き合いがあるわけではないようだ。
それでも危険を承知で助けに行った理由について、「『汝の隣人を愛せよ』というイエス・キリストの言葉があります」「私たちはそれを文字通りに解釈するのです」と語った。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)