駅での上り下り、エスカレーター歩く派・止まる派の比率は… 50代は忙しいのか
エスカレーターやエレベーター、階段など駅での上り下りに最もよく使うものを調べてみた結果…。
鉄道の駅では上り下りが付きもの。いまだに階段しか設置されていない駅も多いが、都会ではエレベーターやエスカレーター、昇降機などバリアフリー化も進んでいる。
■エレベーターやエスカレーターには行列も
駅での上り下りの中でも、とくに数が少ないエレベーターは、車椅子やベビーカー、スーツケースを引く旅行者などが列をなすことも。
また、エスカレーターは「歩く人のために片側(関東では右・関西では左)を空ける」という謎ルールが存在。鉄道会社などが再三にわたってこうした行為を行わないよう呼びかけているが、片側空けとそれに伴う長蛇の列は常に見られる光景だ。
実際、駅での上り下りはどのような実態となっているのだろうか。
■「エスカレーターに止まって」が5割
Sirabee編集部が、5月25〜26日にかけて、全国10〜60代男女1,000名を対象に「駅での上り下りに最もよく使う手段」について調査したところ、「エスカレーターを歩く」と答えたのは14.2%。
「エスカレーターに立ち止まって乗る」が最も多く、49.4%。「階段」が32.5%で2番目に多く、「エレベーター」は3.9%にとどまった。
■50代は「エスカレーター歩く派」も
階段の上り下りは膝など下半身への負担もあるためか、今回の調査結果では世代による違いも大きい。「エスカレーターを歩く」と答えた人は50代で最も多く20.5%。忙しく働く世代ゆえだろうか。
一方、エスカレーターに止まって乗る人は60代が59.7%と最多。仕事をリタイアした人も増える世代で、足腰の負担を考えるとゆっくり止まって乗りたい人が多いのだろう。
こちらも当然のことながら、「階段」は10〜20代の42.1%を筆頭に世代が上がるほど低下。一方、エレベーターを最もよく使う人は、60代が最も多く6.0%だった。
さまざまな世代の人が異なる状況で使用する鉄道駅。譲り合いの心を持ちながら利用したいものだ。
■執筆者紹介
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)