尾身茂氏は”第9波の可能性”指摘も 4割が「家にマスク余っている」
感染症法上の分類が5類に引き下げられたことで、マスク姿の人もだいぶ減ってきた昨今。家に在庫が余っている人を調べてみたら…。
■買いだめしていた人も
ただ、丸3年を超えるコロナ禍のなか、毎日使うマスクについては家や職場に買いだめしておいて人もいるのではないだろうか。
以前よりはマスク着用の機会が減りつつある今、こうした「家の中のマスク在庫」は一体どうなっているのか、気になるところだ。
■4割強が「余っている」
Sirabee編集部が、5月25〜26日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に「マスクの在庫」について調査したところ、「大量に余っている」と答えた人は8.7%。「少し余っている」が34.5%。
最も多かった答えは「あまり余っていない」で38.4%。「全く余っていない」という人も18.4%存在した。
コロナ禍が始まった当初とは異なり、どこでも手軽にマスクを買えるようになっているため、在庫を持っていない人も多いようだが、やはり通販などでまとめ買いしていた人もいるようだ。
■中高年ほどストックか
ただ、今回の調査結果では世代間の格差が大きい。新型コロナウイルスの重症化リスクが年齢などによって大きく異なることも影響しているかもしれないが、年代が上がるほど家にマスク在庫が余っている人が多い傾向が見られる。
具体的には、「大量に余っている」と答えた人は10〜20代では1.8%だったのに対して、60代では16.4%。50代以上では過半数が家にマスク在庫が余っているという。
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の会長を務めた尾身茂氏は、26日、首相官邸で岸田文雄首相と面会した後、「第9波が始まった可能性がある」と発言。
世間のマスク着用状況も変わってくる可能性があり、家庭内在庫も含めて準備は怠らないほうがよさそうだ。
■執筆者紹介
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)