梅雨時のエアコン、「やってはいけない操作」があった 運転を停止した後に…
梅雨時のエアコンはどのように活用すればいいのか。ダイキンに取材してみると…。
■梅雨時のエアコン、どう使えば…
今週は不安定な天気で湿度が高くなる地域も多く、ジメジメ蒸し暑い日が続くことが予想される。梅雨時のエアコンの活用法が気になるところ。
エアコンでおなじみのダイキンに話を聞いた。同社の担当者は、「冷房」は温度を、「除湿」は湿度を下げることを目的とした機能であると前置きした上で続ける。
「真夏などの気温が高い日は冷房運転が適切ですが、梅雨時期など、それほど気温は高くなくても湿度が気になる時は除湿運転がおすすめです。ただし、もし梅雨の時期でも気温が高くなり、28℃以上になる場合は、冷房を使用することも検討していただければと思います」(担当者)。
この辺りは、部屋の湿度や気温等を見ながら調整したい。
■フィルターに隠れて見落としがち
この時期ニュース等で、電気代節約や冷房の効率を上げるため、エアコンのフィルター清掃が呼びかけられる。前出の担当者も、「梅雨時期に関わらず、夏や冬などのエアコンを日常的に使用するシーズンは2週間に1度のフィルターのお掃除を推奨しております」と、重要性を強調する。
ちなみに、フィルターを掃除する際は、食器洗い用の中性洗剤を水で薄めて、柔らかい歯ブラシを使うとフィルターを傷めずに洗えるので、参考にしてほしい。
ジメジメしたこの時期、カビにも注意が必要だ。「フィルターの奥にある熱交換器は、カビが発生しやすいです。冷房運転や除湿運転中は、室内機の内部の熱交換器が結露して水滴が発生します。室内機の中が湿ったまま運転を停止すると、室内機内部の温度が上がり、カビなどにとって都合のよい温湿度環境になってしまいます」(前出・担当者)。
■やってはいけない「操作」が…
ただ、「熱交換器」は自分で掃除すると部品の故障につながる可能性があるため、下手に触らないほうがいいそうだ(過度に汚れている場合は専門業者への依頼が推奨される)。自分で掃除できないと不安に思う人もいるかもしれないが、心配無用。
前出の担当者からは、「一般的なエアコンには、室内機内部を乾かす機能が搭載されており、運転停止後に自動的に作動します」という心強いコメントが寄せられているのだ。
ただ、「ある操作」をすると、その機能が損なわれる可能性が…。「運転停止ボタンを押し、再度停止ボタンを押すとこの運転機能が止まってしまうんです。エアコンが停止した後に動いていても、止めないようにしましょう」(前出・担当者)。
つまり、せっかく停止ボタンを押すだけで室内機の中が湿ったままにならないようにする機能があるにも関わらず、再度停止ボタンを押すことで、その機能を阻害してしまい、カビの発生につながる危険があるということだ。ちなみに、室内機内部を乾かす機能が搭載されていない機種の場合は、タイマーで1~2時間送風運転するのが効果的だそう。
まだまだ梅雨は続く。正しいエアコンの使い方を覚えて上手く活用してほしい。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)