一見普通の大葉、予想外すぎる4文字に目を疑う 完全に「天才の発想」と話題に…
「名脇役」として、多くの料理の味をワンランク高めてくれるのが大葉。ネット上では「一度見たら忘れられない」名前の大葉が話題になっていたのだ。
暑い日のメニューと相性が良い大葉。まさに野菜界における「名脇役」と呼んで差し支えないだろう。
しかし以前ツイッター上では、もはや「主役を食う」勢いを秘めた「一度目にしたら忘れられない大葉」が注目を集めていたのだ。
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■思わず「終わるな」とツッコミ
今回まず注目したいのが、ツイッターユーザー・遊兎さんが投稿した1件のツイート。
「終わるな」と、意味深な4文字が綴られた投稿には「化学農薬を使わず、愛情込めて栽培しました」という表記のあるパックに入った大葉の写真が確認できる。
そしてなんと、パックには「らぶいず大葉」なる、インパクトの塊のような商品名が記されていたのだった…。
■「こういうの大好き」と馬鹿ウケ
台湾出身の歌手・欧陽菲菲の楽曲『LOVE IS OVER』を彷彿とさせる、主張の強すぎる名を冠した大葉は、ツイッター上で瞬く間に話題に。個人的には「らぶいず」の4文字がひらがなである点が地味にツボである。
前出のツイートは投稿から数日で1.6万件以上ものRTを記録し、他のツイッターユーザーからは「食べ終わったら、名残惜しさのあまり泣いちゃいそう」「元ネタ理解できた瞬間の面白さが半端ない」「明らかに昭和世代をターゲットにしている」「こういうの大好き」など、反響の声が多数寄せられていたのだった。
なお、ツイート投稿主・遊兎さんは同商品を発見した際、反射的に『LOVE IS OVER』のイントロが脳内再生された模様。実際に食べた感想については「普段買うものよりも香り高く、美味しい大葉でした。ごちそうさまでした」と、生産者に感謝のコメントを寄せていたのだ。
そこで今回は、話題のLOVE IS OVER…もとい、「らぶいず大葉」を生産する「株式会社 妙高ガーデン」に詳しい話を聞いてみることに。すると「きっと最後の恋」以上に衝撃的な事実が明らかになったのだ…。
■それにしてもこの会社、ノリノリである
大葉は農薬を使用せず栽培するのが非常に難しいと言われている中、妙高ガーデンでは大葉にこだわり抜き、愛情を込めて「農薬を使わない」方法にて生産している。
同社は、そんな大葉について「野菜の中でも脇役であまり目立たない存在ですが、 栄養価が高く体に良い、日本人に欠かせない和のハーブです」「私たちの商品を買ってくださるのは、主婦の方々が中心でして、毎日家族のために献立や栄養価を考えながら、疲れているときも苦労して料理をしていらっしゃると思いますが、そのことが当たり前のように思われることが多いと思います」と、日本の台所事情に絡めて分析。
そうした背景を踏まえ、「愛情込めて作った大葉」 という製品のコンセプトと『LOVE IS OVER』をかけ、同社の先代代表によって命名された「らぶいず大葉」は2006年より販売スタートとなったのだ。
同社担当者は「あえて『らぶいず』をひらがなにすることで柔らかい、お母さんのようなイメージと、パッと見た印象では漢字の『大葉』が強調されていることにより、すぐには気付かれないように工夫しました」と、命名の舞台裏についても明かしている。
さらに「美味しい食は、人を幸せな気持ちにします」「料理に疲れた主婦の方が『Love is over』に気づいて思わず笑って、幸せな気持ちになってもらえたらと思っています」と、じつに粋なコメントを寄せてくれたのだ。
ちなみに、大葉は「ツマモノ」（妻物）と呼ばれる野菜の仲間であることから、別バージョンとして83年（昭和58年）のドラマ『金曜日の妻たちへ』（TBS系列）をパロディした「金曜日のツマたちへ」という、これまた「攻めた商品名」を考案していたことが判明。しかし残念ながら、取引先から「それはやめてくれ」と待ったがかかり、思いとどまったそうだ。
他にも「飾りじゃないのよ大葉は」など、やはり昭和を感じさせる独特なパロディセンスを発揮した、ユニークな商品を取り揃えている妙高ガーデン。
今回、自社の製品がバズった件については「当社の商品を取り上げて頂き、ありがとうございました。当社の商品は化学農薬不使用のため、洗浄せずお使い頂けます。それにより香成分を多く残すことができ、お食事に華を添えるお手伝いができると思います」「今後も当社製品をご愛顧のほど、よろしくお願いいたします」とのコメントを寄せている。
これらの商品を目にした際は、ぜひ迷わず手に取ってみてほしい。
