吉村洋文氏、「本気の野党を作っていく」 公明党と対決する意図は…
公明党議員が選出されている大阪・兵庫の6選挙区で候補者擁立を発表した日本維新の会。吉村洋文氏がその意図をつづった。
日本維新の会・吉村洋文共同代表が25日、自身の公式ツイッターを更新。関西地方の選挙区で新たに候補者を擁立する方針を発表した。
■衆議院選挙への方針を示す
吉村代表はこの日、「これまで維新候補者を擁立してこなかった公明の関西6選挙区に、候補者を擁立することを決定しました」とツイート。次の衆議院選挙に向けた方針を示した。
維新は同日に常任役員会を開き、大阪と兵庫の計6区で候補者を擁立すると発表。公明党が先月31日に同じ選挙区で候補者を擁立すると知らせており、対立する構図となった。
「非常に厳しい選挙になりますが」と予見しつつ、「有権者の皆様にこれまでなかった選択肢を示す、自分達の主義主張を訴えていく、自民党に対峙する本気の野党を作っていく、その為に避けて通れない道と判断しました」と決定の意図をつづっている。
■支持者からエール
吉村知事のツイートを見たユーザーからは、「がんばってください」「難しい選挙であったとしても確固たる信念を持って前へ進む維新を応援しています!」「選択肢なかったから助かる」とエールが送られた。
■馬場代表「胸を借りるつもりで戦います」
維新はこれまで「大阪都構想」実現のための協力として、公明党議員が選出された関西の一部の選挙区では候補者を擁立してこなかった。
しかし、2020年の住民投票により都構想は否決。さらに今年4月の大阪府議会・大阪市議会議員選挙で地域政党の大阪維新の会がどちらも過半数を獲得したことで、公明党との協力が不要になったとの見方もある。
吉村代表とともに維新を率いる馬場伸幸代表も、ツイッターで今回の発表に言及。「野党第一党になって『日本大改革』を実行する為のスタートです。公明党の現職議員さんはどなたも知名度、経験などずば抜けている素晴らしい方々ばかりですので胸を借りるつもりで戦います」と意気込んだ。