13歳娘の妊娠を知った父親が激怒 「いっそ死んでくれ」と自殺を迫り逮捕
13歳にして妊娠した娘が父親から自死を迫られ、遺書を書き残して警察に「死にます」と告げてから睡眠導入剤を14錠飲み込んだ。話をまったく聞いてくれない父親に、絶望したのだった。
まだ中学生の娘が妊娠したと分かったとき、親はどう対処するべきなのだろうか。もしも本人に「産んで育てたい」という気持ちがある場合、家庭や育児の環境も含め、親子でさまざまなことを話し合う必要がある。
アメリカでこのほど、そんなわが子に自死するよう迫った親が逮捕されたという。『NEW YORK POST』『Mail Online』が報じている。
■13歳の娘が妊娠
このほどアメリカ・フロリダ州のパームコーストで、ギャレッド・ウェイン・カナレスという34歳の男が、未成年であるわが子の虐待および自宅教唆の容疑で逮捕された。
ギャレット容疑者は4月、13歳の娘に電話で「妊娠した」と告げられて動揺。汚い言葉で罵った後、自殺を図ることで事態を解決するよう強要した疑いがもたれている。
■「死ね」と娘に
ギャレット容疑者は娘を「なんと尻軽なんだ」「赤ん坊の母親になんて、なれるわけもない。お前には生きる価値もない」とさんざん罵ったという。
挙句の果てに、娘に「いっそのこと死んでくれ。自殺しろ」と迫っていたことを娘は警察に説明しているが、赤ちゃんの父親に関する情報は一切明らかにされていないという。
■話を全く聞かない父親
父親の激しい態度に絶望した娘は、お腹に命を宿しているにもかかわらず自傷行為に及んだ。家族の写真立てをバットで叩き割り、ガラスの破片で手首を切ったことが、裁判所に提出された宣誓供述書にも記されている。
続いて、警察に「これから死にます」と告げて睡眠導入剤を14錠飲み込み、駆けつけた職員により病院に運ばれた。適切な処置を受けたことで、一命を取り留めたという。
■誕生日と父の日と
ギャレット容疑者はすでに車で逃走し、アメリカの東海岸を北上。警察はそれを追跡し、マサチューセッツ州で逮捕した。容疑者は、これまで娘が祝ってくれていた「父の日」を、今年は拘置所のなかで迎えた模様だ。
一方の娘は「パパはガールフレンドさえいれば、私なんてどうでもいいの。もう死にます」という遺書を残していた。事件が起きた日は、悲しいことに彼女の誕生日だったという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)