川で溺れた女性を救うため橋からダイブした男性 正義感を評価され報奨金も
配達員の男性が、溺れている女性を助けるために、勇気を出して橋から川へ飛び込んだ。その行動が認められ、大学で学ぶチャンスなどをゲットした。
12メートルの高さから川にダイブし、女性の救出に尽力した男性。この行動が高く評価されメダルや大金などを贈られたことを、『AsiaOne』など海外メディアが伝えた。
■女性を救出
13日のこと、中国・浙江省杭州市で料理配達員として働くペンさん(31)が、仕事中に通りかかった橋で衝撃的な光景を目にした。12メートルほど下を流れる川で女性が溺れ、もがき苦しんでいたのだ。
その様子を見て「助けに行くしかない」と考えたペンさんは、勇気を出して川に飛び込み、女性がいる場所を目指して必死に泳いでその腕をつかむことに成功した。
そのまま流されないようにハシゴらしき物がある場所へ移動し、そこでふたりはレスキュー隊に救出された。ペンさんのおかげで命拾いした女性は、そのまま病院に搬送されたという。
■「助けたかった」と語る男性
この件でメディアの取材を受けたペンさんは、「電動自転車で橋を渡っていたら、(川を見ていた人たちに)『女の人が溺れているぞ』と声をかけられたんです」とコメント。
そこで救いに行くことにしたものの、「(橋は川より)ずいぶん高い場所にあるので、すごく怖かったんです」「でも助けてあげたかったので、深くは考えず飛び込みました」と話した。
現場に駆けつけた警察官も取材に応じ、女性と一緒に陸に戻ることに成功したペンさんの様子について「まっさきに『ああ、配達が遅れちゃうな』とおっしゃっていました」と明かした。
■メダルや大金を手に
女性を救出した翌日、尻や腰に痛みを感じ病院に行くはめになったペンさんは、脊椎を圧迫骨折していた。手術は必要なかったが、7~10日の入院加療を勧められたそうだ。
危険を伴うことを知りながら人命救助に貢献したペンさんに、杭州市はメダルと賞金を授与。またペンさんを雇用している企業も報奨金を出し、無料で大学教育を受ける機会を保証した。
ペンさんは「僕はただの配達員なんです」と謙遜しつつ、「でも誰かが危険な目に遭っていたら、絶対に救いの手を差し伸べます」と力強く語った。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)