オリックス交流戦優勝を逃すも… “二刀流”山崎福也などの活躍でリーグ首位再浮上【週刊バファローズ】

セ・パ交流戦の最終週で注目された山崎福也など、オリックス・バファローズの1週間を振り返る。

2023/06/19 13:15

■山崎福也は満面の笑み

甲子園の余韻に浸ることもなく、チームは移動日なしで神宮へ。東京ヤクルトとの昨年の日本シリーズ対決、初戦の先発は山崎福。

オリックスでは交流戦に合わせて『バッター福也』フェイスタオルをグッズ販売。商品はあればあるだけ売れてしまうほどのヒット商品となり、限定販売の予定をオンラインでの受注発注でも受け付けるようになった。

山崎福は第1打席にセンターへ抜けるタイムリーを放つと、7回にはレフトへクリーンヒットを放つなどマルチ安打。投げては7回を1失点に抑えて、昨年と並ぶ5勝目をマーク。初の二桁勝利が見えて来た。

山崎福は「自分らしい投球をしていきたいと思ってマウンドに上がっていましたし、変化球も真っすぐも思う通りに投げられていたと思うので、それが一番よかったと思います。今日はもう100点です! グッズも出してもらってプレッシャーがあったんですが、なんとか先制打と2本目のヒットと本当によかったです! 投打合わせて120点くらいですね」と満面の笑みだった。


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■今季初同一カード3連勝

森友哉、紅林弘太郎、頓宮裕真のホームランが飛び出し乱打戦となった2戦目。先発の山下舜平大は本来の調子ではなかったが、要所要所でピンチを切り抜けていく。

ヤクルト打線も反撃するが、阿部翔太、ワゲスパック、山崎颯と繋いで山下に6勝目をプレゼント。試合後、山下は身体の不自由なファンにウイニングボールを渡していた。

そして今年の交流戦最終戦。先発の宮城大弥は度々ランナーを抱えるも6回まで無失点ピッチング。7回にピッチャーが代わったヤクルト投手陣から頓宮のホームラン、ゴンザレスの満塁ホームランなどで一気に6点を先制すると、7回は宇田川優希、8回から9回は小木田敦也が無失点リレーで繋ぎ宮城は6勝目をマーク。

オリックスは今季初の同一カード3連勝のスイープで、交流戦の戦いを終えている。


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■ローテーションの再編必至

今週は中嶋聡監督が体調不良により離脱したものの、貯金を「11」まで増やして、交流戦明けの福岡ソフトバンク3連戦(PayPay)、千葉ロッテ2連戦(京セラ)が待っている。

現時点では再び首位に返り咲いたが、ロッテとの試合数が5試合も離れており、オリックスはもっと貯金を積み重ねた上で、上位のロッテとソフトバンクには勝ち越しておきたいところ。23日の公式戦再開まで時間が開くことから、ローテーションの再編は必至だ。


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■執筆者プロフィール

どら増田

どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。

音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。

横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレスやスターダム、RIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。

2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾のドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。

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(取材・文/Sirabee 編集部・どら増田

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