外国人観光客に救いの手を差し伸べたカップル 誤解が生じて警察沙汰に
「宿泊先に帰りたい」と話す外国人観光客に、暴力を振るわれたカップル。意思の疎通がうまくいかなかった可能性もありそうだ。
困っていた外国人観光客を助けようとした施設スタッフが、いきなり暴力を振るわれるトラブルが発生。『Thaiger』などタイのメディアが報じた。
■救いを求められたカップル
タイのチェンライにある娯楽施設で働いているカップルが、先日午前3時30分頃に困っている様子のシンガポール人女性に声をかけられた。
その観光客の年齢は45~55歳ほどで、紺色のパジャマ姿。何事かと驚くふたりに「ホテルに帰りたい」「ホテルに向かう乗り物を探している」と話したが、肝心のホテル名は覚えておらず「黄色い建物なのよ」としか説明できなかった。
■お金を受け取りトラブルに
かなりイライラしていた観光客は、「500バーツ(約2,000円)出すから助けてほしい」とカップルに懇願。女性のほうが「すぐ近くにあるホテルの宿泊客かもしれない」と考え、「私がお助けしましょう」と声をかけた。
すると観光客が1,000バーツ紙幣を差し出したため、女性はそれを受け取りマネージャーのもとへ。お釣りを用意するためだったというが観光客は「取られた」と勘違いし、血相を変えて怒り始めた。
■暴力沙汰に発展
観光客は大声でわめき、「お釣りを出せ」と要求。せっかく助けようとしたのに怒鳴られ「サービスが遅い」とキレられた女性は、気分を害してお金を突き返したが、その瞬間に観光客は逆上し女性の顔面に平手打ちを食らわせた。
その勢いで持っていたスマートフォンが吹っ飛び、男性の顔面を直撃。2センチほどの傷ができ出血したため、病院で手当を受けるはめになった。
■警察に通報したが…
男性に付き添い病院に行った女性は、ほどなくして警察に通報。警察官たちが現場に駆けつけたが、暴れた観光客は立ち去ったあとだった。
このほどメディアの取材に応じた女性はトラブルを振り返り、「もしかすると精神的な疾患を抱えている人なのかもしれません」「1日も早く警察が本人を見つけだして、解決してくれるよう願っています」と語った。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)
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