息子が同性愛者と知った両親が過激な悪魔祓い 「このレベルはヤバい」」と世間も仰天
性的指向や宗教は個人の自由。親しい人にどんなカミングアウトをされたとしても、それを受け止め、冷静に振る舞いたいものである。
家族や友人から驚きの告白をされ、強いショックを受けたことがある、という人はいるだろう。それは時効になった忌まわしい出来事の過去だったり、病気の発覚だったり、はたまた性的指向に関するカミングアウトだったり…。
アメリカのある男性によるTikTokでの激白が、世間の関心を集めているようだ。『NEW YORK POST』や『Yahoo!』が報じた。
■14歳の時にカミングアウト
ミズーリ州カンザス・シティのアンドリュー・ハーツラーさん(25)が、「andrewhartzler」のアカウント名でこのたびTikTokに動画を投稿した。厳格な宗教信者の両親を持ち、叔父は元共和党議員という真面目な一家で育ったそうだ。
そんなアンドリューさんが、14歳の時に同性愛者であることを両親に告白。どうしてもそれを認めたくない両親は、アンドリューさんに「自分の心を抑制する方法」を学ぶよう命じ、セラピーに通わせたという。
■「悪魔のせいで同性愛者になる」
当時の様子を「ただただつらく、人生で最も暗い時期だった」と振り返るアンドリューさんは、6年前に再び両親にカミングアウトをした。その時の彼らの反応に嫌な予感がし、自分の部屋に防犯カメラを取り付け、しばらく様子を見ることにした。
間もなく両親は「息子が同性愛者になったのは悪魔に取り付かれたせいだ」と訴えるようになり、悪魔祓いの伝道師を雇ったこともわかった。
■カメラには伝道師の叫びが
防犯カメラには、アンドリューさんが不在の部屋にやって来た伝道師が「悪魔よ、その汚れた魂よ、去れ!」と大声で叫ぶ姿が記録されていた。
伝道師はさらにはクローゼットに向かって、「ここで何か忌まわしいことが起こっています。すべての悪霊よ、去れ!」と絶叫。
しばらくすると「天使たちが舞い降りて来ました」と両親を安心させ、「これは聖霊の油です」と言って部屋中に油を撒き始めたという。
■世間の人々も衝撃
その映像には世間の人々もかなりの衝撃を受け、「こんな両親を持って、あなたも悲惨な人生だったね」「うちの親もかなり信心深いけれど、このレベルはヤバい」など、感想はさまざまだ。
アンドリューさんは自身の両親について、「僕の人生より宗教を選んだのでしょう。だから両親とは縁を切り、喜んで自分の人生を歩むことにしました」と明かす。
現在はオクラホマ州のタルサに住み、LGBTQの人々にも平等で平和な権利をと求める非営利団体で活動しているそうだ。
■「すべての悪霊よ、去れ!」と伝道師
@andrewhartzler hi um ya obvi i was in the closet sir #comingout #college #exorcist
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)