濡れたノート、家の「ある場所」に入れたら完全復活した… 梅雨時に知っておきたい
濡れたノートを乾かすには、冷凍庫に入れる──。大栗紙工が提唱する方法が何とも画期的で…。
8日、気象庁が関東甲信越地方で「梅雨入りしたとみられる」と発表した。週末以降、雨の予報が出ている地域も多い。
これからの時期、雨でカバンの中に入れていたノートが濡れることがある。そんな時、ノートをきれいに乾かす「裏技」があって…。
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■ノートの会社が画期的方法を
今年4月、大栗紙工の公式ツイッターの投稿が話題になった。同社は、発達障害、視覚過敏の人の意見を集めて開発した「まほらノート」をはじめ、多数のノートを製造、販売するメーカーだ。
今日の雨でノートを濡らしてしまったら……
冷凍してください!
①表面の水分をタオルでとる(中をめくっちゃダメ)
②ジップロックに入れて口を開けたまま24時間冷凍 ③取り出して軽く振って霜を落とし、ペーパータオルにはさみ雑誌でプレス(1~2日)ドライヤー使うと波打ちます。 pic.twitter.com/qhHNJoT9Qk
— 大栗紙工株式会社@ノートの会社です (@OGUNO_notebook) April 7, 2023
そんな「ノートの会社」が投稿したのは、雨の日に濡れたノートをきれいに乾かす方法。やり方は、ノート表面の水分をタオルで取り、ジップロックに入れて口を開けたまま24時間冷凍する。
その後、軽く振って霜を落とし、ペーパータオルに挟んで、雑誌等の重しで1~2日プレスすれば、しわが付かず、きれいに乾くという。
■ネット上でも驚きの声
学生時代、突然の雨でカバンに水が染み込み、ノートがビショビショになり、慌ててドライヤーで乾かしたところ、表面がしわだらけでカパカパになってしまった…。
そんな経験のある人にとって、今回の「裏技」は衝撃的だったようだ。
ネット上では、「学生時代に知りたかったやつ」「雨の時期や水筒を持ち歩く時期の心配が少し軽減されました」「学生の大半が経験する悩み解決されとる」「10万へぇくらいあげたい」など、驚きの声が多数あがっている。
なぜ冷凍庫に入れることで、きれいに乾くのか。「裏技」の発祥となった大栗紙工に取材した。
■冷凍庫に入れる理由は…
大栗紙工のツイッター担当者によれば、濡れたノートを自然乾燥させると、紙の繊維と水が結びつき、しわ等の原因になるという。
「冷凍庫に入れることで、その進行をストップできます。早い段階で、紙の繊維がボロボロになるのを食い止めます。冷凍庫内だと水気が抜けないと思われるかもしれませんが、中は乾燥しているので、水は気体になって出ていくんです」(担当者)。
濡れたノートはできるだけ早めに冷凍庫に入れることが大切なのだ。ただ、凍らせるだけでは、紙の繊維が劣化するのを防ぐだけに過ぎない。
前出の担当者は、「上から雑誌を置くことで、紙の繊維を平らに並べ直します。冷凍庫から取り出した直後は湿気が残り、繊維が水と結びついているので、平らになるよう圧をかけましょう」と、プレスする重要性を語る。
■一晩で乾かしたい時は…
この方法は、冷凍庫に入れて1日、雑誌でプレスするので2日程度かかるため、次にノートを使うまで時間のある時に有効だ。では、子供が翌日の授業で使うノートを濡らしてしまった時はどうすればいいのだろうか。
こちらの疑問をぶつけたところ、前出の担当者からは、「一晩で直したい時も数時間、冷凍庫に入れます。ある程度固まるとノートがめくりやすくなるので、ページの間にきれいな紙を挟みましょう。その上からプレスをかけ、挟む紙を交換するという流れを繰り返していけば、時間がかかりません」という回答が寄せられた。
複数のノートが濡れた場合、プレスする時にノートとノートの間に吸水性の高い段ボールを挟み、風を送るのも有効だという。ちなみに、アイロンを使うのも効果的だそうだが、気を付ける点もあって…。
「ノートが8割方乾いた状態であれば有効ですが、濡れた状態でやると紙に負担がかかってしまいます。また、フリクションで書いた文字は消えてしまうので注意が必要です」(前出・担当者)。
急な雨でカバンの中身がびしょ濡れになることもあるだろう。大事なノートを乾かす際は、今回紹介した方法を試してほしい。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)