警視庁が推奨する「風水害対策グッズ」 台風時に“右側”を守るべき理由は…
警視庁が訴えた風水害への備え。いざというときに「準備していて損はない」というグッズは…。
2日、警視庁警備部災害対策課が公式ツイッターを更新。風水害対策について呼びかけた。
■風水害対策の万全を
本州付近は台風2号の直接的な影響はないものの、台風と前線により3日にかけて西日本と東日本の広い範囲で大雨の見込みとなっている。とくに中国・四国地方や近畿、東海では「線状降水帯」が発生して災害の危険度が急激に高まる可能性があり、注意が必要だ。
そんなか警視庁は「風水害対策の万全を!」と呼びかけ。
「【台風】進行方向右側の風が強く、左側よりも被害が甚大になる虞(おそれ)あり!②【窓ガラス】飛散防止フィルムで事前対策、緊急時は室内から対策を!③【停電】保冷剤の用途は様々、準備して損はなし!④【自動車】緊急脱出ハンマーを常備、水没時の対策を! 備えで命を守る行動を」と注意や備えるべき点を4つ挙げた。
■とくに右側を注意
警視庁によると台風の際、進行方向の右側は台風自身の風に台風を押す風が加わるため、より風が強い特徴があるという。そのため移動する際は被害が大きくなりやすい右側を守るべきなようだ。
そして注意は外だけでなく中にも必要。強い風による窓ガラスの飛散防止は事前にしておくのがベストだが、急に暴風雨が強まった際の対策として警視庁は「ダンボールと養生テープで隙間ができないよう貼り付け、ダンボールが足りない場合はカーテンをしっかり閉め、洗濯ばさみで補強」するという方法を紹介している。
■保冷剤は「準備して損はなし」
また、台風の際には停電のおそれもあり、警視庁は「準備して損はなし」と保冷剤の常備を推奨。これがあれば冷蔵庫が機能しなくなってもしばらく食材を守ることが可能な上、エアコンが効かない状況下で暑さを和らげることもできる。
なお、保冷剤はペットボトルを凍らせておくことでも代用できると紹介。災害時だけでなく火傷や発熱時にも利用できて便利だ。
■車には緊急脱出ハンマーを
さらに車で移動している際は水没の危険性もあるため、“すぐに取り出せる”ドアポケットなどに緊急脱出ハンマーを備えておくことも推奨。
使用のコツは、割れやすい「サイドガラスの“隅”」を垂直に数回叩くことだそう。ガラスクラッシャーの反対側はシートベルトを切断できるカッターも付いているためこれ1本でスムーズな脱出が可能に。
なおフロントガラスを叩いても割れないとのことなので、焦って目の前にあるフロントガラスを叩き、時間をロスしないように覚えておきたい。