美人コンテスト準優勝者の夫が激怒し乱入 優勝者からティアラをはぎ取り場内騒然
美を競うコンテストで、妻の「準優勝」に納得いかない夫がステージに乱入。場内はパニックと化した。
パートナーを褒め称え労う気持ちは大切だが、行き過ぎた行為は反感の元にもなる。このたび、あるビューティーコンテストが大惨事と化したことを、アメリカの『NEW YORK POST』やオーストラリアの『news.com.au』が報じている。
■コンテストも多様性の時代に
5月27日、ブラジルのマットグロッソ州・クイアバ市で、毎年恒例のビューティーコンテスト『ミス・ゲイ・マット・グロッソ2023』が行われた。今年の優勝者は、ブルネットの髪が美しいヴァルゼア・グランデ市代表のエマヌエリー・ベリニさんだった。
同コンテストは、性的マイノリティとしてLGBTQIAP(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クイア、クエスチョニング、インターセックス、アセクシュアル、アライ、パンセクシュアル)のいずれも参加が可能だという。
■準優勝者の夫が乱入
悔しくも2位となったのは、クイアバ市代表のナタリー・ベッカーさん。ナタリーさんとエマヌエリーさんは表彰式で向かい合うと、手と手を取り合いお互いの健闘を称え合った。
ところが優勝者のティアラがエマヌエリーさんの頭に置かれようとした次の瞬間、ナタリーさんの夫が激怒しながらステージ上に乱入。ティアラを奪うと床に叩きつけ、妻のナタリーさんを連れて退場しようとする姿が動画に収められている。
■ティアラは粉々に
それでも夫の怒りは収まらず、ティアラを拾い上げると再び床へ叩きつけた。ティアラは粉々に砕け散り、見るも無残な姿に。警備員が現れ、夫を取り押さえるとステージ裏へ連行し、その後に警察へ引き渡した。
コンテストの主催者は「男は妻が優勝するべきだと腹を立てていましたが、審査は公平に行われました。このようなことが起こってしまい、大変残念です」と声明を発表。法的措置についても検討中だ。
■順位に変更はなし
また、夫が暴挙を働いたことで、ナタリーさんから準優勝の権利をはく奪するか否かについても話し合われたといい、「彼女に罪はないので、順位に変更はありません」と説明された。
さらに「輝きを放つ皆さんのお姿と健闘をおおいに称え、今後のご活躍を期待します。皆さんは、LGBTQIAPの人たちに大きな影響や希望を与えていくことでしょう」と称賛、激励した。
■激怒する準優勝者の夫
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)