女性スタッフらに「妊娠は順番に」と上司が依頼 業務第一の方針に賛否両論

「妊娠したい」と考えていても、まずは仕事に影響が出ないか考えるべきなのか。子供を望む女性が悩んでいる。

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上司に呼ばれ、「同時には妊娠しないでほしい」と言われた女性スタッフたち。その理由と世間の反応について、『AsiaOne』など海外メディアが紹介している。


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■子供を望む女性スタッフ

中国で暮らす既婚女性(28)は、今年に入りある政府機関で働き始めた。「就職できてもできなくても、年内に妊娠したい」と考えていた女性は、母になる日を楽しみにしていたようだ。

しかし職場には、同じように妊娠を希望している女性スタッフが他にも2名いた。ひとりは37歳で、やはり既婚者。

なるべく早い時期に妊娠し、出産することを望んでいるという。残る一人も37歳でそちらにはすでに子供が一人いるが、やはり第二子の妊娠・出産を希望していることが分かった。

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■上司の発言にショック

女性スタッフ3名が妊娠を希望しているという事実を知って戸惑った上司たちは、3名全員を会議に呼び出して、意外な話をし始めた。

「君たち全員が同時に妊娠・出産すれば業務に支障が生じる」「だから(時期をずらして)順番に妊娠するようにしてほしい」というのだ。

個人的なことに関して会議が開かれたこと、また妊娠のタイミングについて指示されたことに女性たちはとても驚いた。しかもその場には女性上司もおり、同じように「(同時に産休に入られると)人手不足になる」などと不安をもらしたのだという。


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■「会社も困る」という声も

3名のうち最年少の女性が「どうしたものか」とインターネットに書き込みアドバイスを求めたところ、「実際にもし同僚3名が同時に産休に入ったら、仕事に追われて発狂してしまうと思う」といったコメントが多数書き込まれた。

その一方で、プライベートなことについてまで上司たちに指示された女性たちを気の毒だと感じた人も、少なくはなかったようだ。

産休などについての考え方はさまざまで、「迷惑だ」と感じる同僚・上司がいても不思議ではない。ただ妊娠は、「したい時にできる」とは限らない。マタニティハラスメントで女性を追い詰めたりすることがないよう、会社全体で注意が必要だ。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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