水没したスマホ回収のためダムを空にした男性 「機密データが…」の主張に批判殺到
落としたスマートフォンを拾うために、水を全部抜いちゃいました? 自分勝手すぎるインドの役人に、国民が激怒している。
ダムで自撮りをしている最中にスマートフォンを落としてしまったインドの男性が、回収のためにダムの水をすべて排出させたことで、人々から非難を集めている。『BBC』『CNN』などの海外メディアが報じた。
■機密データの入ったスマホ?
チャッティスガル州にあるケルカッタダムで先日、1台のスマートフォンを回収するため、丸3日間かけてほとんどの水をポンプで排出した。
サムスン電子製のスマートフォンを落としたというラジェシュ・ビシュワスさんは政府の食品検査官で、「スマホには政府の機密データが含まれている」と主張し、排水を強行させたと現地メディアは報じている。
■大量の水を排水
報道によると、まず地元のダイバーが水の中に潜ったが発見できなかったため、ビシュワスさんは自ら排水用のディーゼルポンプの費用を支払った。
ポンプは数日間稼働し続け、およそ200万リットルの水を排出した。これは約600ヘクタールの農地を灌漑するのに十分な量だという。その後、住民からの苦情を受けた水資源局の役人が到着したため、排水は中止された。
■国民の怒りを買い…
ビシュワスさんは、近くの運河に一部の水を排出する許可を役人から得ていたと主張。「農民はより多くの水が得られ、利益を生み出すだろう」と、自身の行為を肯定的に捉えている。
しかし、立場を使って無理な排水を進めたとして、世間からは非難を集めている。インド人民党の政治家はツイートで「彼は灌漑に使えたはずの410万リットルの水を無駄にした」と怒りを表した。
カンケル地区の職員によると、ビシュワスさんは現在、取り調べがあるまで停職処分となっているようだ。
■スマホは復旧できず
排水の結果、ダムの底からビシュワスさんのスマートフォンは見つかったが、浸水しすぎていてデータは復旧できなかったという。
SNSでは「本当に機密データなんて入っていたんだろうか」「彼はただ自分の個人データを復旧したかっただけだろう」「大事なものはバックアップを取っておけよ」などのコメントが寄せられている。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)