切断手術中の外科医が清掃スタッフにアシスト要請 あり得ない行動発覚で解雇に
清潔であるべき手術室で、看護師などではなく清掃スタッフにサポートを任せた医師。あり得ない行動が知られ、仕事を失った。
執刀中の外科医が、こともあろうに清掃スタッフをアシスタントに…。その後に清掃スタッフが持っていた物に血がついていたことから、まさかの行動がバレてしまった。
外科医が解雇されるまでの経緯を、『ABC News』など海外のメディアが伝えている。
■大学病院で行われた手術
ドイツのある大学病院にて、2020年にとんでもない出来事があったことが明らかになった。
その日、病院ではある外科医が患者の足指の切断手術を行うことを決め、患者は局所麻酔を受けたが、どういうわけか術中にじっとしていられない状態になったという。
困った外科医は近くにいた清掃スタッフに声をかけ、アシストを頼んだ。患者が足を動かさないよう押さえさせたほか、手術に必要な器具を指示通り手渡してくれなどとお願いしたそうだ。
■発覚までの経緯
すべてが終わった後、病院のマネージャーが清掃スタッフと院内ですれ違いあることに気づいて驚いた。スタッフが血まみれのガーゼパッドを持っていたのだ。
そこで事情を聞いたマネージャーは、清掃スタッフが手術のサポート役を任されたことを知った。その後に調べを進めて事実を確認した上で、外科医の解雇に踏み切ったという。清掃スタッフのその後については、伝えられていない。
病院側は「このようなことは、決して起こるべきではありませんでした」と述べ、遺憾の意を表明。資格を持つアシスタントがサポートに入れない時間だったにもかかわらず、外科医が手術を決行したことも明かした。
■患者への影響は…?
切断手術を受けた患者は問題なく回復したものの、本来であれば外科手術は、清潔区域である手術室で行われる。術後に感染症が起こらないよう医療関係者は十分注意しているはずだが、この外科医はあまりにも不注意だった。
また清掃スタッフの経歴などについての詳細は公表されていないが、医療関係の仕事に就いた経験はない素人であったことを複数メディアが伝えている。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)