里崎智也氏、中日ドラゴンズ不調の要因分析と逆襲策を提案 「犠打成功率が…」
里崎智也氏が中日が勝てない原因をデータから分析。逆襲案を提案し…。
■データから中日低迷の要因を探る
パシフィックリーグの最下位東北楽天ゴールデンイーグルスとセントラルリーグ最下位の中日の「逆襲案」を探った今回の動画。
里崎氏はドラゴンズの現状に「危ない傾向が出ています。打てへんってみんな言うじゃないですか。状況が変わってきている。先発(投手)が個人は別として、全体的に試合を作れなくなってきています」と危惧する。
その根拠として、先発投手陣の防御率が悪化していることを挙げ「なんで先発の防御率が上がっているかというと、初回からキツイのよ。俺も経験があるけど、援護点がない、1点も取られちゃダメ。初回から無失点で完封でって、そりゃキツイって」と語った。
■犠打成功率が低い
さらに里崎氏は中日投手陣は被本塁打や被安打は少ないものの、「与四死球がセ・リーグで最も多い」と指摘。同氏はこの現状も援護点が少ないことが要因と話す。
実際のデータでも中日は援護率と援護点、打点に加え、出塁率と四球数もセ・リーグワーストとなっていることを紹介し、「選球眼が悪い。そういうところも、もっとやっていかないと」と提言。
そして「なんと、犠打成功率が6割7分9厘と、3回に1回は失敗します」「代打成功率も悪い」と指摘し「攻撃陣がバントもできない、四球が選べない。守備でエラーする、無駄な失点。エラーすると防御率は上がらないから、防御率が良いわりに失点数が多い。四球をたくさん出してしまう」などと分析した。
■改善点を提案
里崎氏は「中日が今すぐ改善したほうが良いのは、まずはバント。ちゃんと教えよう。60何%って、3分の2しか成功しないんで、だいぶ問題がある。あとエラーは防いでいかないと。無駄な失点が多すぎます」と提言する。
続けて「ランナーを出すけど得点できないから、作戦だね。でも、作戦と言ってもバントが成功しないからね…」と苦笑い。さらに福永裕基選手や細川成也選手ら、個人の打率は高いことを挙げ「なんで点が入らないの、逆に?」と驚いた。
■「作戦を成功しよう」
中日の今後について「まずは作戦を成功しよう。バント、エンドラン、そういうのをしっかりしよう。あと、なんでも打ちに行くのやめよう、選球眼を良く」と提案。
そして「ここまで見ていて、中日は積極的なのよ。積極的なのはいいけど、それ狙ってなかったよねっていう積極性の中途半端な打撃で、初球でアウトになることがある」と指摘する。
続けて「何でもかんでも振るのやめよう。もうちょっと絞ろう。コースとか球種とか。打率が良いんだからね。それでやっていて、勝負どころになったときに、もし待っていても点が入らないなら作戦をしよう。もしくは打順を変えよう。固定概念をやめて」と話していた。