KOD優勝のクリス・ブルックスがKO‐D無差別級王座挑戦へ 「挑戦できることになってうれしい」
『KING OF DDT 2023』トーナメント初制覇を果たしたクリス・ブルックスが会見。「勝てた喜びが大きい」。
DDTプロレスが22日、東京・千代田区の神田明神内で記者会見を実施。
前日5.21東京・後楽園ホール大会で開催された『KING OF DDT 2023』で準決勝&決勝を勝ち抜き、同トーナメント初制覇を果たしたクリス・ブルックスが一夜明け会見に登壇した。
■「勝てた喜びが大きい」
クリスは応援してくれたファンに感謝の意を述べると「昨日2試合あって、プロレス人生のなかで一番きつい1日になったけど、それ以上に得られたもの、勝てた喜びが大きい。昨日勝って、自分がよりDDTの一員なんだと再確認できたし、それを確認できたことをすごくうれしく思ってます」と語る。
「トーナメントで闘った4人というのはすごく意味がある。アキヤマさん(秋山準)は伝説だし、HARASHIMAさん、タカギさん(高木三四郎)、決勝のヒグチさん(樋口和貞)と、DDTの歴史を彩る選手たちと戦えたことがすごくよかった。次の挑戦に挑めることが今はすごく楽しみです」と笑顔を交えながらコメントした。
■ファンの声援が…
トーナメントの勝因に関しては「一つひとつがうまく重なったのはある。もちろんトレーニングだったり、タイミングだったり。ただ、それを最後に補充してくれるのがファンの声援。3年間、コロナ禍でファンの声援が途絶えた状態でプロレスをしてきて。ついにそれを感じることができて、それが自分を奮い立たせてくれた」とのこと。
ファンの声援がかなり役に立ったようだ。クリスはトーナメントに優勝したことにより、毎年恒例のビッグマッチ『WRESTLE PETER PAN 2023』 7.23東京・両国国技館大会で、火野裕士が保持するKO-D無差別級王座への挑戦が決定した。
■有言実行に喜び
「KO-D無差別級への挑戦が決まりましたけど、自分にとっては非現実的なことでまだ実感が沸かない」と語るクリス。
「両親が去年3月(20日)の両国大会を観戦して、自分はセミファイナルでタカナシさん(高梨将弘)と勝った。そのとき、“次にここでやるときはメインでKO-D無差別級選手権をやる”と両親に伝えていた。だから、ついに両国という舞台で、KO-D無差別級のベルトに挑戦できることになってうれしい」と有言実行したことに喜びを滲ませていた。
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■ジャパニーズドリームを叶えられるか
2年ぶりの同王座挑戦となるが、王者の火野裕士の印象については「もちろん強い。『KING OF DDT 2023』で闘ったHARASHIMAさん、タカギさん、アキヤマさん、ヒグチさんもメッチャ強い。だけど勝ちました。今は自信がある。ヒノさん、強いけど、(ベルト獲りが)できる」と王座奪取を高らかに宣言。
クリスがジャパニーズドリームを叶えられるか注目だ。またこの大会には新日本プロレスからエル・デスペラードが参戦し、佐々木大輔と対戦するが、デスペラードはかねてからクリスの名前を出しており、ここも注視したい。
■執筆者プロフィール
どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。
音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。
横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレスやスターダム、RIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。
2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾のドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・どら増田)