新日本BOSJ大混戦 Aブロック首位に並んだ高橋ヒロム「行けるぜ、決勝トーナメント」
『BEST OF THE SUPER Jr.30』で高橋ヒロムがTJPを撃破。試合後、対戦相手を「彼は凄いよ! 天才だ!」と絶賛した。
新日本プロレスは毎年恒例のジュニアヘビー級最強戦士決定戦『BEST OF THE SUPER Jr.30』(BOSJ)5.19青森・新青森県総合運動公園 マエダアリーナ・サブアリーナ大会を開催した。
■ヒロムとTJPが対決
この大会が始まるまでは、Aブロックはマイク・ベイリーが5勝1敗で単独首位。Bブロックはエル・デスペラード、YOH、マスター・ワト、ロビー・イーグルスが首位タイ(4勝2敗=8点)で並走している。
メインイベントではAブロック公式戦、高橋ヒロム(4勝2敗=8点)とTJP(4勝2敗=8点)が激突した。
■TIME BOMBでカウント3
まだまだ優勝戦線に踏みとどまっているTJPはテクニックを駆使した技の数々を繰り出すが、ヒロムも応戦。TJPは相棒アキラの得意技ファイヤーボールを炸裂。
さらにマンバスプラッシュ、ピノイストレッチと攻め立てるが、ヒロムはこれらを切り抜けていく。すると最後は、TJPの腕ひしぎ逆十字をシットダウン式パワーボムで切り返すと、ヒロムちゃんボンバーからTIME BOMBにつないでカウント3。
この日はベイリーが石森太二に敗れており、Aブロックは、ヒロム、石森、ベイリーの3選手が首位に並んだ。
■ヒロムは絶叫
バックステージでヒロムは「 限界だぜ。ヘッヘッヘッヘ! 笑っちゃったわ。もう笑っちゃいますよ。まぁみんな同じ気持ちでしょう」と言って、床をバシバシとテンション高く叩く。
さらに、「『SUPER「Jr.』闘ってる人間、それから応援してる人間も、1 日 1 日どっと疲れが出ることでしょう! でも、その次の日には『SUPER「Jr.』が恋しくなってたまらない! それで体力がかろうじて回復する! それでかろじて闘える! そういうもんなんじゃないでしょうか? ウァァァ!」と絶叫。
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■「今年の俺は輝いてるぜ」
続けて「今年のヒロムちゃんはさらに調子に乗ってる! これは決めたんじゃないでしょうか? とりあえず 1 位通過は分かんない。でも、2 敗もしてるから 1 位通過とは言えないよ」とヒロム。
IWGP ジュニアのベルトを叩きながら、「チャンピオンとして情けないけどね! 1 位通過をしたとは言えないよ。でも、2 位は間違いないだろう! あわよくば 1 位! 全然行けるだろう。もう! ほぼほぼ確定だろ。あと 2 試合、あと 2 試合、これ取れば確定だろ? 行けるぜ、オイ! 今年の俺は輝いてるぜ! 行けるぜ、決勝トーナメント! 楽しみで、楽しみで仕方ない、ハハハハハ! それは笑っちゃうわ。アァこれもらったぜ! 行けるぜ、オイ!」と決勝トーナメント進出を確信していた。
■TJPは「天才だ、凄すぎる」
最後に「きょうは本当にあの TJP と闘えて心の底から嬉しかった。でも、次はお互い新品同士で闘いたいな、シングルマッチ。いやぁ、彼は凄いよ! 天才だ! 凄すぎる! 俺はあのもう(と言って両手を挙げて横に振ってポーズを取りながら)この時から好きだったから、この時から。分かるでしょ、みんな? 隠れ TJP ファンだったからね。闘えて嬉しかった」とも。
さらに、一瞬間を置いて、「もらったぜ、決勝トーナメントォォ!」と再び絶叫して控室へ。
Aブロックはこの3選手に絞られたと言っても良さそう。Bブロックはエル・デスペラード、YOH、マスター・ワト、ロビー・イーグルスが5勝2敗で首位に並ぶという大混戦になっている。
なお、AブロックのKUSHIDAはこの日も敗れたため、決勝トーナメント進出は消滅した。
◆新日本プロレス◆
『BEST OF THE SUPER Jr.30』
2023年5月19日
青森・新青森県総合運動公園 マエダアリーナ・サブアリーナ/観衆:1196人
▼BEST OF THE SUPER Jr.30 Aブロック公式戦(30分1本勝負)
○高橋ヒロム【10点】(19分37秒 体固め)【8点】TJP●
※TIME BOMB
■執筆者プロフィール
どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。
音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。
横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレスやスターダム、RIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。
2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾のドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・どら増田)