妹が作ったクッキー、スケールのデカさに目を疑う… 「これは食べられない」と話題に
妹が作ったクッキー、その形状に見覚えが…。あまりのスケールの大きさに「勿体なくて食べられない」と称賛の声が相次いでいる。
チョコレートと並んで「手作りお菓子」を代表する存在のクッキー。しかし、味と形状のクオリティを安定させるには、ある程度の慣れが必要である。
現在ツイッター上では、もはやクッキーの枠に収まらない「スケールの大きすぎるクッキー」が話題になっているのをご存知だろうか。
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■妹の作ったクッキーがスゴすぎる
今回注目したいのは、ツイッターユーザー・がれあさんが投稿した1件のツイート。
「妹が作ったクッキーが予想以上にすごかったから見て」と綴られた投稿には1枚の画像が添えられており、抹茶味を連想させる色味の、独特な形状のクッキーが確認できる。
これらのクッキーはまるでジグソーパズルのように組み合わさり、なんと「日本地図」の形状をなしていたのだ。
■「これは食べられない」と驚きの声
あまりにスケールが大きすぎる光景は大勢の人々の心を鷲掴みにしており、前出のツイートは投稿から1日足らずで1.5万件ものRTを記録。
他のツイッターユーザーからは「これはスゴすぎですね…」「緑色が良い味出してる」「焼き上がりでこんなに綺麗なのは本当にスゴい」「こんな地理の勉強なら、楽しくできそう!」「逆にこれは食べられない…」などなど、驚きの声が続出していた。
ツイート投稿主・がれあさんに詳しい話を聞いたところ、こちらのクッキーの写真は突如、妹さんからLINEで送られてきたものと判明。がれあさんが以前、妹さんにプレゼントした「ケンミンクッキー型 全国セット」なるアイテムを用いて、作成されたそうだ。
がれあさんは「いつかはクッキーを作ってくれるかなと思っていましたが、ここまでレベルが高いものができるとは思いませんでした」と驚きのコメントを寄せており、なんとも微笑ましい限りである。
そこで今回は、話題の「ケンミンクッキー型 全国セット」を展開する企業「株式会社 曙産業」に、商品開発の経緯について取材を敢行することに。その結果、ユニークな商品に見劣りしない、ぶっ飛んだエピソードが明らかになったのだ。
■この企業、完全にノリノリである
新潟県燕市に本社を構える曙産業は、プラスチック家庭用品の製造を中心に展開する企業。金型製造から成形、印刷、組み立て、包装などをすべて社内で行なう一貫生産が特徴だ。
大きな話題を呼んでいる「ケンミンクッキー型 全国セット」は2010年9月から発売となった商品だが、当初は全く別の形態を構想していたそう。
当時の様子について、曙産業 担当者は「当社ではおにぎり型、寿司型などの商品も多数製造しており、役員との雑談の中で『地図の形状をしたおにぎり型を作ったらどうか』という話が出たことがありました」「しかし現実的に考えてみると、食べる量や手で持てるサイズ感に収まるかといった問題点に気づき、その際に『クッキー型ならば良いのでは』という案が出て、商品開発を進めました」と振り返っている。
なお、同商品を使用して全国を作り切るには相当な根気が必要なようで、担当者は「正直なところ、あまり売れている商品とは言い難いです」と、ぶっちゃけていた。
しかしそうした困難があるからこそ、完成の際にユーザーが大きな達成感を得られるのも事実。曙産業からは「全国を作りきった方の喜びの声や、マニアックで当社らしさがある点などを考慮して廃盤にせず、販売を継続しております」と、あまりに粋なコメントが得られたのだ。
これらの背景を知ってから話題のツイートを見ると、決して挫けずに全国を作りあげたがれあさんの妹さんに、改めて拍手を送りたくなる…。
なお曙産業は、一連の流れに対して「SNSでここまで大バズリした経験がないので、嬉しくも困惑しています」と、これまたぶっちゃけたコメントを寄せてくれたのだ。
公式公認のハードモードを誇る商品だが、ぜひ根気よく「全国制覇」を目指してほしい。