メニューに「人格」と「経歴」を与えビジネス風に紹介 フード宅配会社の独創的戦略
インドのフード宅配会社であるSwiggyが、メニューを経歴付きで紹介。その表現が面白すぎるとすぐに拡散され、話題になっている。
インドのオンラインフードデリバリーの大手「Swiggy」が、ユニークなマーケティング戦略を行い、幅広く拡散されている。現地メディアである『Times Of India』が報道した。
■今までになかった戦術
Swiggyは最近、注文が多く人気のあるメニューを、ユニークな方法でサイトに投稿。7つの料理の説明について、ビジネスネットワーク「リンクトイン」の経歴のように紹介すると、非常に独創的で面白いとあっという間に話題になった。
リンクトインは、キャリアアップを目指す人々のプロフェッショナルネットワークサイトとされている。Swiggyはそれをヒントに、「もしもこれらの料理が人間だったら、自分自身をどのように表現するだろうか」というコンセプトを思いついたのだ。
■食文化に密着したメニュー
今回の7つの料理とは、インドの食生活になくてはならないものばかりで、インド人の心と生活に深く密着している。
インドのバーガー「ワダ・パオ」、南インドの定番朝食料理「ドーサ」、豆を使った北インド家庭料理「ラジマ・チャワル」、国民的飲み物「チャイ」、チャイのお供である「ドークラ」のようなインド料理の他、若者に人気の「パスタ」やトレンドの「クロワッサン」も含まれる。
■メニューの「経歴」
例えばドーサは「ベストクラシック朝食賞3年連続受賞」、ラジマ・チャワルは「母の手作り、愛の言葉」といった家庭料理の特徴を表現している。
またインド人にとって「これを飲まずに1日が始まらない」と言われるほど重要なチャイは、「力強く渋い」「その日に最高のスタートをもたらす」「生姜とスパイスとのコラボレーション」など、国民的飲み物として紹介した。
■ライフスタイルと融合
他にもクロワッサンは「今年のインスタ映えする食べ物」、パスタは「おしゃれなカフェ大賞2022で無難な選択肢を受賞」「No.1デートフード」など、トレンドや若者のライフスタイルに溶け込んでいることが分かる経歴だ。
これらの独創的な投稿は、インド人のライフスタイルと深く繋がっている料理の特徴を見事につかみ、親しみ易く印象に残りやすい宣伝となった。
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(取材・文/Sirabee 編集部・NaganoYae)