恋に落ちて子供を産んだ異母きょうだい 「地獄へ堕ちる」と非難の声も
きょうだいを愛してしまったことで、「自分に腹を立てた」というふたり。今では関係を公表し、法改正を目指している。
スペイン出身のあるカップルは、強い愛情で結ばれた良き両親だが、ふたりは母親を異にする「きょうだい」だ。正式な結婚が認められるために、メディアでその関係を発信し続けている。
『THE SUN』や『NEW YORK POST』などの海外メディアが報じた。
■Facebookできょうだいを探し当て…
スペインに住むアナ・パラさんと、そのパートナーのダニエルさんは、25%の遺伝子を共有している。ふたりは愛し合い、子供を育てているが、世間的に見れば「きょうだい」だ。
アナさんが幼い頃に家を出ていったという彼女の父親は、その後にダニエルさんの母親と新たな家族を作った。
異母きょうだいのふたりはお互いのことを知らないまま育ったが、成人し、自分のルーツやどこかで暮らす異母きょうだいに興味を持ったアナさんが、Facebookでダニエルさんを探し当てたという。
■出会った瞬間に恋
気まずい関係であるにも関わらず、アナさんとダニエルさんは出会った瞬間にお互いに一目惚れしてしまった。自分たちのことをどこか恥じながら、アナさんとダニエルさんはキスをし、それがきっかけで交際が始まったという。
アナさんは、「当初は自分の気持ちを現実のものとして受け止めるのがとても難しかった」と語っており、禁断の関係へ足を踏み入れようとする自分に腹を立てていたそうだ。
■「普通のカップルになりたい」
ダニエルさんのほうにも、アナさんを愛してしまったことへの葛藤があった。彼は「好きな女の子がいるのに、道徳的な理由で一緒になるのを禁じられている」ことがつらかったという。
誰にも見られないようにと関係を隠していたふたりだったが、ある時イギリスを旅行し、街中で普通のカップルのように振る舞ったことで、自由に過ごしたい気持ちが膨らんだ。その後、メディアのインタビューでふたりの関係を告白した。
■法改正を目指す2人
スペインでは法律で直系親族間の結婚が禁止されているが、同意の上でならば犯罪ではない。ふたりの関係に世間からは厳しい批判の声が相次ぎ、「地獄へ堕ちる」などといった罵詈雑言が寄せられた。
こうした声にさらされながらも、アナさんは「私たちは互いに愛し合っており、それこそが優先されるべきこと」と話す。法律を変えて自分たちの関係を正式なものにするため、必死で戦っているという。
アナさんとダニエルさんは遺伝的リスクの可能性を承知のうえで、ふたりの子供を産んで育てており、夫婦であり両親として暮らしていきたい心情を露わにした。
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(文/Sirabee 編集部・広江おと)