山頂に建てられた本屋に賛否両論 「きっと潰れる」「すごくリラックスできそう」
山頂に本屋を建てた男性は、「本を愛する人は、きっとこの店に来てくれる」という情熱家。意外な場所でのビジネスは成功するのか、それとも…。
よりによって、山のてっぺんに本屋を建てたアラ還の男性。
「読書がしたい人はきっと来てくれるはず」と考え決めたことだというが、人々の意見は「潰れる」「いや、山の上で本が読めたら最高」と分かれていることを、『AsiaOne』など海外メディアが伝えた。
■山の上にできた書店
中国で暮らす詩を愛する男性(57)が、浙江省の山の上に本屋を建てた。これに費やしたお金は、なんと80万元(約1,561万円)。店内には約7,000冊の本を置き、村人たちの来店を待っているのだという。
男性はメディアに「書店もなかなか成功せず苦労する時代ですが、僕は従来とは違うアプローチを思いついたんです」「本を読む人がほぼいない場所に書店を開くというアイデアですよ」「本を愛する人は、どこに書店があろうが気にせず来てくれると思います」と、自信をのぞかせて語った。
■「お金の無駄」という声が噴出
夢を持ち本屋をオープンした男性だが、場所が場所だけに多くの人が「成功しない」と考えたようだ。
「単なる夢想家」と判断した人が多く、「山のてっぺんの書店に大金を費やす必要はなかったと思う」「悪いアイデアではないと思うけれど、お金をかける価値はない」という声も多く上がった。
もし失敗しても住居として利用できる建物なのか、食べていけるだけ稼げるのか、またビジネスとして維持できるものなのかを考えたほうが良かったという意見も多い。
■アイデアを絶賛する人も
「きっと成功しない」という声が多いが、なかには「素敵だと思う」という人もいる。
特に静かな場所で読書に没頭するのが好きな人たちからは、「山頂で本を読むなんて最高」「すごくリラックスできそう」という意見も上がった。また「大枚をはたいてまで夢を叶えた男性の熱意に感心した」というコメントも、インターネットに書き込まれている。
ビジネスの成功には、立地戦略は欠かせないとされる。意外なアイデアが話題になり客が集まるケースもあるというが、果たして村の人々が本を買いに山を登るのかも含め、答えが出るのは少し先になりそうだ。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)