小さな体でウナギ1匹相当の栄養価 7割以上の人が正しく読めた『泥鰌』とは
中国では薬膳や食事療法に用いられることもある、泥の中に住む魚とは…。
■「泥鰌」は何と読む?
Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女1,000名を対象に「泥鰌」の読み方に関する調査を実施したところ、全体で77.5%の人が「どじょう」、22.5%の人が「なまず」と読むと回答した。
「どじょう」と読む人は男性が76.1%で女性が78.9%。「なまず」と読む人は、男性が23.9%、女性は21.1%という結果に。
■正しくは「どじょう」
「泥鰌」の正しい読み方は、「どじょう」。コイ目ドジョウ科に分類される淡水魚の一種で、日本全国の水田や湿地、農業用水路、泥底の流れの緩やかな小川などに生息している。
その名の由来は定かではないようだが、“泥の魚”という意味から派生した「ドロツヲ」「ドヂウオ」といった呼び名が変化し「ドヂャウ」となったという説があるようだ。
■中国では薬膳に利用することも
ドジョウは、一匹でウナギ一匹に匹敵するほどの栄養価があると言われている。水田などに広く生息しているため、古くから食用としても親しまれてきた。ネギやゴボウとともに出汁で煮て卵で綴じた「柳川鍋」は知っている、もしくは食べたことがあるという人も多いのではないだろうか。
中国では、その栄養価の高さからか、「水中人参(水中の薬用人参)」と称してドジョウを薬膳に利用することもあるという。また、加熱乾燥して粉末にしたものには解毒作用があるとされ、食事療法に用いられることもあるようだ。
■「なまず」は「鯰」と書く
「なまず」の漢字は「鯰」。ナマズ目ナマズ科に属する硬骨魚類の1種で、日本・中国・朝鮮半島・台湾など、東アジアの河川や湖沼に生息する肉食性の淡水魚だ。
ナマズの「ナマ」は「滑らかな」、「ズ」は「頭」を表し、「皮膚がすべすべしている大きな頭の魚」という意味だとする説や、「ズ」はドジョウの「ド」と同じく泥や土を表しており、「滑らかな泥の中にいる魚」という意味から付けられたとする説など、その由来には諸説あるようだ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・ゆきのすけ)
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数