青汁王子、加藤勝信厚労相の発言に批判 「このままじゃ日本終わるよ」
三崎優太氏が、少子化対策の財源をめぐる加藤勝信厚労相の発言について批判。ユーザーからも意見が寄せられている。
実業家の「青汁王子」こと三崎優太氏が8日、公式ツイッターを更新。少子化対策の財源をめぐる、加藤勝信厚生労働大臣の発言について批判している。
■「正直言って余地はない」
岸田文雄首相が掲げる「異次元の少子化対策」に向け、今年3月に試案が公表。児童手当の支給対象拡大や、男性の育休取得率の向上策などが盛り込まれるも、総額8兆円ともいわれる予算の財源をめぐって議論となっている。
自民党の茂木敏充幹事長は、「既存の保険料収入の活用でできる限り確保したい」などと発言。これに対し、加藤厚労相は7日に出演したテレビ番組で、「今いただいている社会保険料は、医療は医療に使う、年金は年金に使うという、それぞれ目的と負担の関係で作っている。年金や医療を子供に持っていくのは、正直言って余地はない」と語っていた。
■「子供には使えない?」
三崎氏は、この加藤厚労相の発言について「『子供は贅沢品』とまで言われるようになった日本。深刻な少子化にもかかわらず加藤厚労相は『社会保険料は子供に使う余地ない』と断言する」とつづる。続けて「高齢者にはバンバン使って子供には使えない? このままじゃ日本終わるよ」と批判した。
■ユーザーからもさまざまな声
三崎氏の投稿に、インターネットユーザーからは「そうならないようにしてもらいたいです」「働く世代取られるばかりで嫌になります。未来がある子供に使ってほしい」「安心して産んで育てられる日本になってほしい」といった声が。
一方で、「贅沢品を諦めた人が自分の万が一のために納めてる保険料まで根こそぎ持っていくのは違うと思いますね」「多くを政治に求める前に最大の努力をするのが親だ。だからこそ稼げるように政治が持っていかなくてはならないけどさ」といった意見も寄せられた。
■蓮舫氏も「本気が見えない」
加藤厚労相の発言をめぐっては、立憲民主党の蓮舫氏もツイッターを更新し、発言について伝えるニュース記事を引用。
「健康保険、厚生・国民保険、介護保険、雇用保険、労災保険。育児休業給付を除き、基本子育て支援の制度設計ではありません。その意味で厚労相の認識は正しい」とした上で、「増税、借金、社保料、どの負担か。子供予算倍増財源を政府与党で押し付け合っている姿に本気が見えない」と指摘している。