『鬼灯』を何と読む? 8割以上が正解したのはお盆によく見かけるアノ植物だった
夏になると黄色の花を咲かせる「鬼灯」。その読み方とは…。
■「鬼灯」は何と読む?
しらべぇ編集部が全国の10代~60代の男女1,000名を対象に「鬼灯」の読み方に関する調査を実施したところ、全体で85.8%の人が「ほおずき」、14.3%の人が「きとう」と読むと回答した。
「ほおずき」と読む人は男性が85.5%で女性が86.0%。「きとう」と読む人は、男性が14.5%、女性は14.0%という結果に。
■正しくは「ほおずき」
「鬼灯」の正しい読み方は、「ほおずき」。ナス科ホオズキ属の植物で、夏になると淡い黄色の花を咲かせる。その頃に「ほおずき市」が開催されるなど、夏の風物詩としても知られている。
お盆に、ホオズキの実とガクの形状を提灯に見立てて、先祖が帰ってくる際に目印となるようにとの願いを込めて飾ることから「鬼灯」という字をあてたのだと言われている。
■赤い果実から人の頬を連想
ホオズキという呼び名の由来は諸説ある。果実が赤いことから「ほほ」は「火々」、「つき」は染まるという意味であるという説や、ホホという虫がつきやすいからだとする説、花が咲く季節の旧暦7月「ふづき・ふみづき」に由来する説など。
中でも、その実の赤くふっくらした様子から人の頬を連想し、「目つき」「顔つき」などと同じ用法の「つき」をつけて「ほほづき→ほおずき」となったという説が有力だとされているようだ。
■漢方薬として使われている
漢字表記も1つだけではない。「鬼灯」のほかに「酸漿」、「法月」などと書くこともある。「法月」の由来は定かではないが、花屋や販売店などで使われていることが多く、誰もが読みやすいように使われ始めたものではないかと考えられている。
「酸漿」は、「ほおずき」とも読むが、「さんしょう」とも読む。おもに漢方の生薬名として使われており、酸漿には鎮咳、解熱、利尿作用があり、咳、発熱、のどの痛み、むくみなどに効き目があるという。
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(取材・文/Sirabee 編集部・ゆきのすけ)
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)