ジョギング中の男性が熊に襲われ死亡か 出没情報が相次ぐエリアで大惨事
「走ってくる」と出かけたわずか数時間後に、男性は無惨な遺体となって森で発見された。地元住民からは不安の声が上がっている。
まだ20代の元気な男性がジョギングに出かけたが、生きては帰ってこなかった。『The Daily Star』など海外メディアが伝えた。
■20代男性が森で死亡
イタリアで暮らしていた男性(26)が、5日の朝にジョギングをしに出かけた。しかし恋人とディナーを食べる予定の時間になっても、帰宅しなかった。
帰ってこない男性のことを恋人や家族が心配し、現地警察に通報して捜索依頼をした。すぐに捜索活動が始まったが、そのわずか数時間後に捜査官たちが無惨な遺体となった男性を発見した。
■道路で襲われ森へ?
遺体の状態から、当局は男性が1頭、もしくは数頭の熊に襲われた可能性が高いと判断。走っていた道で襲いかかられ、そのまま森の奥に引きずられて、内蔵などが出るほど体に傷をつけられたと考えた。
また遺体を確認したところ、首、両腕、胸部などにも深い傷を負っていたことが分かったと、現地メディアは伝えている。熊の種類については断定されていないが、その森に住むヒグマである可能性が極めて高いという。
■増えていた熊出没情報
男性の死に現地住民は大変なショックを受けているというが、最近は確かに熊の出没情報が増加していたのだという。少し前には複数の農場が熊に荒らされ、羊が襲われて死んだばかりだった。
なお当局は、男性を襲った熊をどうにかして発見・捕獲し、殺処分するしかないと判断。メスの熊が子供を育てている地域に人が立ち入れないようにするなど、対応にも追われた。
■日本でも要注意
この時期、日本でも熊出没情報には十分に気をつけておかねばならない。課外活動や遠足で児童・生徒を連れて山に入る学校もあるが、野生動物の出没情報がないか、事前にしっかり確認しておく必要がある。
どうしても危険な場所に入る必要がある場合は、撃退スプレーを用意して使用法を覚えておくなど、まさかの事態に備えるべきだ。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)