サイクリング中の男性がアナフィラキシーショックで死亡 口にミツバチが飛び込み…
偶然口の中に入ったミツバチから、激しいアナフィラキシーショックを発症してしまった男性。プロのボートレーサーとして活躍していたという。
屋外にいると、砂や小さな虫など異物が口の中に入ってしまう時がある。大概が人体に影響を及ぼすことはないが、ある男性は命を落とす悲劇に繋がってしまった。アメリカの『NEW YORK POST』やイギリスの『Mirror』が報じている。
■口にミツバチが
ブラジル北西部のアマゾナス州・マナウスを訪れていた、プロのボートレース選手であるウォルドニルトン・デ・アンドラーデ・レイスさん(43)。
先月2日、ポンタ・ネグラ・ビーチでサイクリングしていたところ、突然ミツバチが口の中に入ってきた。一瞬の出来事だったこともあり、誤ってそのままミツバチを飲み込んでしまったという。
■現場は広大なアマゾン
ウォルドニルトンさんは間もなく体調不良を起こし、呼吸困難を訴えるように。ミツバチを誤飲したことによるアナフィラキシーショックを発症していたのだった。
しかしアマゾナス州は面積の大半が熱帯雨林のアマゾンで占められ、医療施設が不足し交通も整っていない。救急車の到着までに20分近くを要し、その間にも症状はみるみる悪化していったという。
■3分以上酸素が送られないと命取りに
救急隊が心肺蘇生を試みるも、ウォルドニルトンさんが回復することはなかった。その後に約8キロメートル離れた病院へ搬送され、医師たちも懸命な治療を施したが、30日に息を引き取った。
妹のロジリーンさんはメディアに対し、「脳に3分以上酸素が送られないと、命取りになってしまいます。もっと近くに医療施設があり、素早い手当てを受けていたなら助かったかもしれません」と嘆いた。
■アレルギーがある人は…
Sirabee編集部が全国10〜60代の男女1,880名を対象に調査を実施したところ、全体の21.3%が「自分や家族に食物アレルギーがある」と回答した。
アレルギー源は食物だけでなく、金属や花粉といった私たちの身近な物に多い。「~が食べられない」「アクセサリーを付けると痒くなる」「花見がつらい」など、何かしらの我慢や不自由を強いられるうえ、命に関わる場合もあり細心の注意が必要だ。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)
対象:全国10代~60代の男女1,880名(有効回答数)