女性スイマーが更衣室で裸になり苦情も クラブの「ヌード禁止条約」に非難の声
女性スイマーが更衣室で裸になり苦情を受け、「7年間続けてきた水泳人生の中でさまざまな体を見てきたが…」と振り返った。
スイマーの女性が、あるクラブの更衣室で裸になったとして注意を受けた。そのクラブでは、着替えの際にはタオルを使用するよう義務付けられているというが、人々からは「更衣室なのにおかしい」と疑問の声が上がっている。
『BBC NEWS』や『Mirror』などの海外メディアが報じた。
■「ヌード禁止条約」に違反
オーストラリアに住むナーダ・パントルさんは、海の中で泳ぐオーシャンスイムを7年間続けている。そんな彼女が、通っているスイミングクラブで「規則を破った」という警告書を受け取ったという。
シドニーから車で1時間ほどの場所にあるそのクラブでは、子供の安全を守るポリシーとして「ヌード禁止」条約なるものがある。泳いだ後は水着のままシャワーを浴びて、タオルの下で着替えなければならない。
■看板を無視
ナーダさんは、3ヶ月ほど前に更衣室で「ヌード禁止」という看板を見かけ、「着替えるための更衣室なのに」と感じたためそれを無視していたという。
ナーダさんに直接警告書が届いたということで、誰かが名指しで苦情を寄せたのだろうと予想されている。
メディアの取材に対し、ナーダさんは「私と友人たちは、裸で闊歩しているわけではありません。ただシャワーを浴びて服を着たり、おしゃべりをしたりしているだけなんです」と語った。
■「考えを改めるべき」の声
長年水泳を続けてきたナーダさんは、更衣室でいろいろな年齢の人や体の人を見かけてきたが、「誰も気にしていなかった」と振り返る。
「裸である」というだけで苦情を受けたことに対して、「自分の体が、何か醜く恐ろしいものだと捉えられたことが悲しい」とショックを受けた様子を見せた。
この報道を見た人からは、「なんということだ。人間の体の何がダメなの?」「裸でいることを過剰に性的なものとして捉えている」「腕が一本だったり、腕の可動域に制限があるような人はタオルの下でどうやって着替えたらいいの?クラブは考えを改めるべき」などと批判の声が寄せられている。
■個室を作ることを提案する人も
また、中には「近年はジェンダーの問題などで着替えや裸を見られたくない人も多い。個室を作るのが良いかもしれないね」とアドバイスをする人も見られた。
クラブの代表者は、「”ヌード禁止”と一括りにするのではなく、子供たちが更衣室にいるときにヌードを控えてほしいという事情を看板できちんと説明すれば、このような騒動にはならなかったはずです」と後悔の色を見せている。
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(文/Sirabee 編集部・広江おと)