坂本龍一さんの訃報に松本人志・要潤ら追悼 「心の支えになっていた」
音楽家・坂本龍一さんの訃報に、ダウンタウンの松本人志や俳優の要潤、歌手の加藤登紀子など各界から追悼の声が寄せられた。
2日、音楽家・坂本龍一さんが71歳で亡くなったと報じられた。各界の著名人から追悼のコメントが寄せられている。
■最期まで創作活動
株式会社キャブとエイベックス・エンタテインメント株式会社が同日、公式サイトにて坂本さんが3月28日に死去したと発表。
「2020年6月に見つかったがんの治療を受けながらも、体調の良い日は自宅内のスタジオで創作活動をつづけ、最期まで音楽とともにある日々でした」と坂本さんの最期が伝えられている。葬儀は近親者のみで行われたとのこと。
坂本さんは3人組バンド・イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)のメンバーとして世界的に活躍。1987年製作の映画『ラストエンペラー』で手掛けた楽曲でアカデミー賞作曲賞を日本人で初めて受賞した。
■芸能界から追悼
ダウンタウンの松本人志は、「坂本龍一さん。たくさんの楽しい思い出ありがとうございました」と短く感謝の言葉を述べた。
俳優の要潤は、「若き頃教授のUndercooledを聞きながら、不慣れな都会の街を歩き回った。自分の知らない通りを歩いているにも関わらず、世界の中心にいるような気持ちになった」と坂本さんの楽曲を聞いていたときを回想。
「間違いなく当時の心の支えになっていた」とつづり、「坂本さんありがとうございました」と感謝した。
■想いを継ぐ意思も
音楽界からも坂本さんを偲ぶ声が多数上がった。
歌手の加藤登紀子は坂本さんを称え、「彼の亡き後も、彼の想いを受け継ぎ、音楽家として思考し、行動するひとりでありたいと願っています。心から哀悼を捧げ、ともに生み出した音楽を大切に歌っていきます」と、追悼とともに意思を示す。生前の坂本さんと笑顔で並ぶツーショットも見せた。
バンド・電気グルーヴのメンバーで、YMOが巻き起こしたテクノブームに影響されたという石野卓球は、「小学生の自分にとって人生初の憧れの音楽ヒーローがまた1人亡くなってしまった」と悲しみ、「ご冥福をお祈りします」と悼んだ。
■2006年のポスター
また、音楽事業会社・タワーレコード株式会社は公式ツイッターで「謹んで心よりご冥福をお祈りいたします」とコメント。
さらに、同社が音楽業界を応援するために1996年から制作を続けている「NO MUSIC, NO LIFE?」と題したポスター画像もアップ。ポスターには著名なアーティストが出演しているが、今回アップされたのは坂本さんが写された2006年12月のもの。
「これからの人や企業にとって必要になるのは『VALUE』」など、坂本さんの言葉が記されている。