“宴会解禁”の花見、目にした光景に驚き… 客のマナーに「異変」が起きていた
今週から来週にかけて全国各地で桜が満開となる。今年の花見は例年と違う点も見受けられて…。
各地で桜が咲き誇り、花見シーズンとなっている。今年は、桜を見ながらお酒を飲む人も多いことだろう。
東京都内の花見スポットを訪れたところ、「異変」が見受けられて…。
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■4年ぶりに”宴会解禁”の花見
今年は異例の早さで桜が開花し、早くも各地で満開となっている。ここ数年はコロナ禍で花見を“自粛”する人が多かったかもしれない。
だが、今年は緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などの行動制限がなく、13日から「ノーマスク」も解禁となったため、久しぶりに桜を見ながら宴会を計画する人もいるのでは。昨年は、ほとんどの公園で宴会が禁止されていたこともあり、大規模な花見をする人が少なかったが、今年はどうなっているのだろうか。
東京の「花見スポット」として有名な上野公園(台東区)と中目黒(目黒区)に足を運んだ。
■上野公園には多くの花見客が
3月下旬、上野公園には多くの花見客の姿があった。外国人観光客も多数見受けられ、コロナの感染拡大直後に比べるとすっかり元通りという印象だ。
桜の木の下でブルーシートを広げ、缶ビールを持つ人の姿もあった。家族連れ、恋人同士、友達同士など、思い思いに花見を楽しんでいる様子。
ただ、屋台や出店は以前より少なく、まだ完全に元通りとは言い難い。
■中目黒はすっかり以前の光景が
続いて中目黒に行くと、駅を降りた瞬間から人で溢れかえっており、駅員が「押さないでください」とアナウンスしていた。昨年同様、「露店・屋台等の出店は禁止です」という貼り紙のほか、花見客が座れないようロープが設置されている。
だが、人の数は昨年の比ではない。昨年3月に訪れた際は「まん防」が解除された直後だったこともあって、花見客は少なかったが、今年は歩くのも困難な人だかり。
屋台等はないものの、中目黒川沿いにある飲食店ではお酒やソーセージなどの料理を外で販売し、賑やかな雰囲気だった。
■宴会マナーに「異変」が…
上野、中目黒共に、屋台の減少はあったとはいえ、ほとんどコロナ前と変わらない印象を受けた。ただ、4年ぶりに「宴会解禁」となった今年、変化した点も…。以前は、ニュース等で花見客がゴミを散らかす光景が映し出されていたが、今回記者が訪れた2つの花見スポットではゴミのポイ捨てが軽減されている印象を受けた。
特に、中目黒が顕著。記者は、過去に何度か花見シーズンの中目黒を訪れたことがある。その際、マンションの敷地内や道端に座ってお酒を飲んだり、缶ビール等を残したまま帰る人の姿を見かけた。その点、今年はきちんとルールを守って花見を楽しんでいると感じたのだ。
今週から来週にかけて、全国的に桜が満開となる所が多い。花見をする際は、ゴミのポイ捨てがないよう気を付けてほしい。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)