身の回りで治安悪化を感じる? 東日本と西日本では顕著な違いも
「ルフィ」を名乗る容疑者らが指示した強盗殺人事件も衝撃的だったが、周囲の治安に変化は感じるだろうか?
今年1月、東京都狛江市で90歳の女性が殺害された強盗殺人事件は、全国に衝撃を与えた。その後、「ルフィ」を名乗る事件の司令塔と見られる容疑者たちがフィリピンの刑務所にいることが判明。日本に送還され、逮捕された。
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■特殊詐欺から強盗にシフトか
半グレ集団の大きな収益となってきた特殊詐欺だが、近年は警察の取り締まりが厳しくなったこともあり、隠語で「たたき」と呼ばれる強盗にシフトしていると言われる。
狛江の事件に限らず、集団強盗事件は全国で頻発しており、こうした犯罪集団の関与が疑われている。かつての安全神話が崩れ、普通の生活をしている人がいつ犯罪に巻き込まれるかわからないような時代になっているようにも思われる状況だ。
実際、世間の治安感覚はどうなっているのだろうか。
■4割強が治安悪化を実感
Sirabee編集部が3月3〜6日にかけて、全国10〜60代男女1,000名を対象に「周囲の治安」について調査したところ、「以前より悪化している」と答えた人が42.3%。4割を超えた。
最も多かった答えは「変わらない」との声で56.3%。ただ、「良くなった」という人は極めて少なく、わずか1.4%にとどまった。
■東日本で目立つ
治安が変化した感覚に地域差はあるのだろうか。今回の調査結果をエリア別に分析してみると…。
「悪化した」という割合が最も高かったのは北関東で52.9%。唯一、過半数となった。北信越が48.7%、北海道・東北も47.7%と5割に迫っている。
一方、西日本ではあまり治安悪化を感じている人が多くないようで、最も低い近畿では35.2%。元の状態からの体感なので、「東日本のほうが治安が悪い」とは言えないが、以前からの変化を感じる人は西日本より東日本に目立つ結果となった。
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)