街中で遭遇した看板、ぶっ飛んだ5文字に目を疑う どう見ても「悪の組織」と話題に…
山口県岩国市の、とある施設に掲出された看板。そのショッキングな内容に「何が起きているんだ…」と驚きの声が続出する事態に。
「当たり前のように享受している権利」の多くは、失ってその大切さが分かるもの。それ故、日常生活の中ではありがたみに気づけないケースも珍しくない。
現在ツイッター上では、その筆頭的存在の「人権」に関する衝撃的な看板が話題となっているのだ。
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■看板の「5文字」がぶっ飛びすぎ…
今回注目したいのは、ツイッターユーザー・Aritel(ありてる)さんが20日に投稿した1件のツイート。「いい感じに他の文字が消えててまずいことになってる看板」と、意味深な文章の綴られた投稿には、施設の外観を捉えた写真が添えられている。
建物の上階には横長の看板が設置されており、内容をよく見ると…そこには「人権を侵す」という、とんでもない宣言が記されていたではないか。
■「悪の秘密組織だろ」とツッコミ
思わず目を疑ってしまう5文字が記され、凄まじい威圧感を有した看板はツイッター上で大きな話題に。
件のツイートは投稿から2日足らずで1万件以上のRTを叩き出しており、他のツイッターユーザーからは「これ悪の秘密組織だろ」「ストレートすぎて笑った」「フォントがいい味出してるな」「もともと何て書かれていたのか気になる…」など、驚きの声が多数寄せられる事態に。
ツイート投稿主・ありてるさんに発見時の様子を尋ねたところ、件の施設は山口県の「岩国市中央公民館」であると判明。爆弾発言すぎる5文字以外が綺麗に消失していたため、「仲間内でのネタになりそうだな」と感じて撮影したそうだ。
そこで今回は岩国市中央公民館に、こちらの「人権を侵す」看板の真意について尋ねることに。その結果、思わず胸を撫で下ろしてしまう「健全な正体」が明らかになったのだ。
■看板の「元の姿」に思わず納得
取材を快諾してくれた同館館長に話題のツイートを確認してもらうと、館長は「これは…綺麗に退色しておりますね」と驚いた表情を見せる。施設側は、こうした形で看板が話題となっていることを認識していなかったそうだ。
本来の文章について尋ねたところ、こちらは元々「しない、させない、許さない」「人権侵す身元調査お断り」と書かれていたことが明らかに。元の姿を知った上で再度写真を見ると、見事に「とんでもない箇所」だけ残ったものだと、改めて実感させられる。
なお館長曰く、中央公民館では建て替え工事に伴う解体作業を実施しているため、取材を敢行した22日時点では、話題の看板も既に撤去済みとのこと。解体前の建物は1965年(昭和40年)ごろに建てられたものだが、看板の正確な設置時期は不明であった。
こうした看板等の文字は「インクの色」によって褪色の速度が異なるため、場合によっては今回のようなとんでもない「標語」が誕生するケースが珍しくないのだ。
以前もツイッター上にて、初見殺しすぎる「直進して下さい」という看板が話題となったのは記憶に新しい。また、生い茂る草が一部分を覆った結果生まれた「みんなの力で暴力」なる世紀末な標語の看板も、世の人々に多大なる衝撃を与えていた。
一見意味不明な看板に遭遇した際は、限られたヒントから前世の姿を想像してみよう。