夫を犯罪集団に殺害された女性が復讐を決行 映画のような逮捕劇に警察も驚き
夫を暗殺した犯人に復讐をするため、命がけの捜査に。悲しみに暮れていた女性が「ヒーロー」と呼ばれることに。
誰かに突然、愛する人の命を奪われてしまったら…? 「行ってきます」と家を出たまま、事故や事件に巻き込まれ、突然帰らぬ人になってしまうその悲しみ、怒りや憎しみは、想像以上のものだろう。
そんな経験をした女性が、このたび映画のようなリベンジを仕掛け、見事に成功させた。捜査関係者をはじめ、世間の人々から注目を集めていることを『Oddity Central』などの海外メディアが報じた。
■夫の命を突然奪われる
コロンビア北部のシエナガ・デ・オロに住むある女性は数年前、ひとりの男の手で、いきなり愛する夫の命を奪われてしまった。
男はマフィアを仕切っていたルベン・ダリオ・ヴィロリア・バリオス。だが事件の真相は闇に葬られ、警察は犯人を突き止めることができなかった。マフィアのトップはめったに世間に姿を現さず、証拠の収集に大変苦労していたという。
■犯人の恋人になり…
警察も信用できず、怒りと憎しみでいっぱいになった女性は「必ず自分の手で復讐をしてやる」と決心し、ある方法を考え出した。それは「バリオスの恋人になること」だった。
女性はその後、怪しまれないように数年かけてバリオスに近付き、ついに恋人に。すっかり心を許したバリオスから、女性は少しずつ犯罪に関する機密情報を聞き出し、証拠を集めていった。
■ついに逮捕の瞬間が
そしてある日、バリオスが他の犯罪組織とともにモンテリアの町で会議を行うとの情報を得た女性は、それを警察に密告。国家警察の特殊部隊が出動し、2月11日、ついに男を含む集団の逮捕に至った。
女性のおかげで警察は中米やアメリカへの麻薬の密輸、敵対する組織や元組員の暗殺命令、銃器や弾薬の密売など、バリオスが関わっていた犯罪に関する複数の情報や証拠を得たという。
■警察も「彼女はヒーロー」
バリオスは現在、数十年の懲役刑に直面している。警察もお手上げ状態だった殺人事件の解決に命がけで挑んだ女性に対し、捜査関係者も「彼女はヒーローだ」「素晴らしいお手柄」と大絶賛だ。
また世間の人々からも、「かっこいい!」「まるでハリウッド映画のよう」「旦那さんも天国で喜んでいるわ」といった、驚きと称賛の声があがっている。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)