マンションでのバーベキューに裁判所が回数制限を設定 煙と臭いに住民から苦情
これからの季節、自宅の庭やルーフバルコニーでバーベキューを行う人も多いだろう。晴れた日は最高に気持ち良いが、近隣トラブルには十分気を付けたい。
寒さも和らぎ、いよいよ春の訪れを体感している人も多いだろう。これからの季節、キャンプ、釣り、ゴルフといったアウトドアが楽しい時期になるが、バーベキューとなると周囲との距離は必要。
それを守らずに近隣住民に訴えられたドイツの事例を、『IamExpat』『The Sun』ほかが報じている。
■マンションの住民に訴えられる
バーベキューが原因で近隣住民に訴えられたのは、バイエルン州バート・テルツのマンション1階のテラス付き物件に暮らす男性。訴訟を起こしたのは、その真上である2階の部屋に住む75歳の高齢男性だった。
被告はほとんど毎日、テラスでバーベキューをしており、その煙や臭いは階上の人々にかなりの影響を与えていたという。
■「妻と私には耐えがたい苦痛」
「特に真上に暮らす私たち夫婦にとって、それは耐えがたい苦痛でした」と不満を漏らした高齢男性。最初の訴えは地元であるヴォルフラーツハウゼンの裁判所から棄却されたが、夫婦はあきらめず、最終的にはミュンヘン第二地方裁判所が訴状を受理した。
調査を進めるなか、問題のバーベキューグリルから高齢男性の部屋までは約16メートルだとわかった。
■罰金は3,500万円にも
さらに周辺住民への聞き取りも行われ、煙と臭いを不快に感じていた人が大勢いることが判明した。このたびその裁判が行われ、被告には「バーベキューの回数は1ヶ月で最大4回まで。
週末2日間を連続して行うことを禁止する」といった制限が言い渡された。また、もしもそれを守られなかった場合は、25万ユーロ(約3,500万円)の罰金が科せられると添えられた。
■ご近所トラブルは他にも
今月初めには、ある男性による掲示板への書き込みが注目を集めた。男性が自宅の裏庭でタバコを吸ったり、バーベキューや愛犬と遊んだりするが、そのたびに隣人が警察を呼ぶそうだ。
そこで掲示板の人々に「いいリベンジはありませんか?」と尋ねたところ、「警官と友達になり、バーベキューに誘って見せつけてやれば?」「緊急コールの乱用はご法度。通報してしまえばいい」などさまざまなアイディアが生まれ、コメント欄は盛り上がりを見せた。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)