毒蛇に襲われる寸前の娘を命がけで守った父親 「咬まれたのが僕で良かった」
かわいい我が子が毒蛇に咬まれそうに…。それに気づいて守り抜いた父親の行動が、話題を集めている。
娘の様子を見ていた父親が、蛇がいることに気づいてとっさの行動に出た。その経緯と父親のコメントを『news.com.au』『LADbible』など海外のメディアが伝えた。
■娘が毒蛇に近づく
オーストラリア・アデレードで暮らす男性が、幼い娘を連れて休暇を楽しんだ後に帰宅。荷ほどきをしていたところ、娘が釣具(リール)を手放して何かに向かって走り出したことに気づいた。
その様子を注意深く見ていた男性は、娘が向かった先を見て腰を抜かした。毒を持つ蛇が、大事な娘に牙をむいていたからだ。
■慌てた父親の行動
「娘を守らねば…」と瞬時に判断した男性は、自分が代わりに咬まれる可能性を意識しつつ、娘を守るために突進。娘を抱き上げた瞬間に、蛇は男性の足に咬みつく。
このとき男性は、痛みを感じる前に娘が無事であることに安堵したとのこと。しかし毒蛇だったことから、病院に行くことにした。
■義父に連絡する冷静さも
男性は病院に向かう前に義父に連絡し、事情を説明。「蛇が家の中に隠れています」「探すのを手伝ってほしい」などと冷静に伝えた。
その後はただちに入院したが、蛇が毒を出していなかったため、翌日には退院を許可された。傷の近くに発疹が出たものの、診察にあたった医師たちは「あまり心配しなくてもいい」と判断したのだ。
■「僕で良かった」と語った父親
命がけで娘を守った男性は、メディアの取材に対し「娘ではなく僕が咬まれたことについては、本当に良かったと思っています」とコメントした。
蛇そのものについては「出ても不思議ではない」と考えていたというが、実際に娘のすぐそばにいる蛇を見たときには「やはりショックを受けた」と話している。
日本でも、そろそろ蛇が出やすい時期になる。新学年スタートに合わせて遠足などを計画している学校・園などは、児童や生徒が被害にあわないよう慎重に目的地を決めてほしいものだ。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)