落とした財布を20キロ先まで届けてもらった60代女性 「今どきの10代は親切」と絶賛
必死に車を走らせ財布を届けてくれた若者に、女性は大感激。「最近の人々は10代の若者について悪く言い過ぎる」と話した。
「今どきの若者はなってない」などと口にする人がいる。そして「そう言う人こそ、若い頃たいした人間じゃなかったくせに」と批判する人も…。そんななか、アメリカのある女性が「今どきの10代の若者は、本当に親切だとわかりました」と自身の体験談をメディアに告白し、話題になっている。
■孫に「目標にしてほしい」
若者との心温まる話題を『PEOPLE』誌に紹介したのは、アーカンソー州クロス郡のワイン(Wynne)という町に暮らすディー・ハークライダーさん(61)だ。
そして「10代の若者」というのは、セントフランシス郡フォレストシティに暮らすデリヴォンテ・ジョンソンさん(19)のことだった。
ディーさんは「私には孫が2人いますが、彼らにはデリヴォンテさんのような正直で親切な青年になってほしいです」と話している。
■財布をショッピングカートに…
ディーさんとデリヴォンテさんが知り合うきっかけとなったのは、ディーさんがフォレストシティにあるウォルマートで買い物をしたことだった。
ディーさんはショッピングカートに財布を落とし、それに気付かないまま車で次の目的地へ。その財布を拾ったのがデリヴォンテさんで、彼は運転していた車のタイヤがくぼみに落ちた衝撃でパンクし、店にやって来ていたという。
■自宅とは逆方向の町に
財布の中には現金、クレジットカード、運転免許証やIDカードなど貴重なものがたくさん入っており、持ち主のディーさんが体に障害を抱えていることもわかった。
「一刻も早く届けてあげなければ」と思ったデリヴォンテさんは、運転免許証の情報を元にFacebookから呼びかけを行い、タイヤを直すと15キロほど北のディーさんの自宅を目指した。
ディーさんの「友達」であるエレイン・キーオンさんが投稿に気づき、彼女に電話で連絡してみたところ、なんと自宅とは逆方向のパレスティーンという町にいた。
■「今どきの10代は…」に反論
エレインさんからの連絡で、デリヴォンテさんはUターン。20キロほどかけてその町のレストランへと向かった。ディーさんは、わざわざ財布を届けてくれたデリヴォンテさんに深く感謝し、強烈なハグをしたという。
その後のふたりは、妊娠中の家族のベビーシャワーに参加するなど家族ぐるみで交流するようになり、日曜礼拝も一緒。
ディーさんは『PEOPLE』に「彼のようなやさしい子もいるのに、最近の人々は10代の若者について悪く言い過ぎですよ。世間もまだ捨てたものではないと思いました」と話している。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)